対象を自分がくさしてるのを棚に上げて、誰かがくさしてたらイラッとくる
人間とはかくも勝手な生き物です。
他県から広島に来る皆さん、タクシーの運チャンが「今年のカープはダメじゃねえ」と言ってても「そうですねえw」なんて言っちゃだめですよ。「いやいやここからですよ!」と答えましょう。
とまあ、なんか大事なこと言いますよ的な書き出しですがまったくそんなカタイ話にはなりませんのでご安心を。
「山と食欲と私」という漫画が好きで、ずっと昔から読んでおります。毎話「主人公の鮎美ちゃんが、単独で登山し、山頂で自炊し、食べて帰ってくる」というシンプルなストーリーです。
鮎美ちゃんはニワカキャンパーが裸足で逃げ出すハードな登山を時々してて、たまに修行僧のようになってたりしますが、山を汚さないよう料理して食事して下山する、マナーの鬼で好感が持てます。
それはさておき、ずっと読んでいるうちに鷹桑秀平というサブレギュラーが増えました。
上記画像でお分かりのごとく、ニワカキャンパーです。高い山なぞまず登らず、主にファミリー向けキャンプ場にテントを張り、見た目と聞き覚えのいいレシピの料理をSNSにアップするのが使命の、私が好きになる要素がまったくない男です。高い山に登らないので鮎美ちゃんと出会うこともないです。たまに鮎美ちゃんが低山で調整しているときに遠景にいるくらい。接点がないんで、まあ鮎美ちゃんとカップルなんかにならないよな?なるなよ。と私の気を揉むキャラです。
そんな彼が最近の話で広島に来て、宮島とかはもちろん呉にも来て。
一連の行動を見てると、まあ悪い心根の人ではないんだろうな。でもどうせSNSにアップしていいね稼ぎなんだろうお前…と思っていたところ、ついに鷹桑の追っかけ(若い女の子)が現れました。
この女の子はSNSで見つけた「鷹桑」に気づかれないよう一定の距離を保って彼の行動をしつこく観察しております。で彼のいわゆる「ハタから見て変な行動」を見て笑い転げているわけです。
孤独に耐えようと奮闘する鮎美ちゃんに比して、承認欲求の鬼の鷹桑は孤独には耐えられない様子。
なんかねえ、はじめて鷹桑がかわいそうと思い始めて来ました。
主人公の鮎美ちゃんは楽しい人生を送ってほしいと思いますが、鷹桑も幸せにはなってほしいなあ。彼を嘲笑の対象にしていた身としては、考えさせられる最近のエピソードでした。
(でも鮎美ちゃんには近づくなよ)
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