夜な夜な自室で晩酌する男
坊っちゃんがとうとう二十歳になってしまった。
基本、生真面目な坊っちゃんは二十歳の誕生日の翌日からお酒を買ってくるようになった。
初日は軽そうな缶チューハイ。
それを自室でグビグビと飲む。
坊「うわーなんかフワフワするねえ(^_^;)」
五「まあ、お好きにどうぞ(笑)」
これを数日経験して楽しくなった坊っちゃんは今度は結構高そうな缶ビールを買ってきた。ツマミにカニカマも添えて。
お嬢「なんか通りすがりにアイツにメッチャ自慢されたんだけど『今日はカニカマでビール飲みます』とか、アタシに報告いらんのだけど」
五郎「まあまあ、そういうお年頃だよ大2病というか」
お嬢「フーン、まあいいけど」
で、夜アイツの部屋の前を通ると
坊「ゲホッ…ウエホッ…グハッ」
どうやらノドにガツンとくる良いビールらしく、苦戦してる模様。
ちょっとして、
坊「ごめん、これは無理だわ、半分以上残ってるから父さんたち飲んで」
と降参の様子。
アイツ小さいころからコーラとかサイダーとか飲まずにお茶のペットボトルばかり飲んでたからなあ、ノドがお子様のままなんだよなあ。炭酸慣れしてないというか。
まあしばらく軽めのチューハイを楽しんだらいいんではなかろうか。
もう昭和でも平成でもない令和なんで、大学の先輩とか会社の上司とかで
「俺の酒が飲めんのか」
みたいな人もいないですしね。いたら問題でしょうし。
常に平和な坊っちゃんなのであった。
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