タイトル「18番ホール」を見て、ゴルフ小説かと思ったんですが、全然そんなことはなかったです
横山秀夫さんの「真相」を読みました。
物語の構造に、二重、三重のトリックがひそむ短編集でした。
・真相
・18番ホール
・不眠
・花輪の海
・他人の家
という、5編からなる短編集です。
共通テーマは、「人生うまくいかない人たちのもどかしさ」そんな感じでしょうか。
各編主人公のうまくいかなさぶりが徹底されていて、読んでいてぞわぞわします。
どれとは言いませんが一編、最後のあたりでうまくいきそう……ってなってもう一度地獄に引きずり倒される。あれは読んでてウヒャアってなりました。それでも前を向こうとする主人公に、がんばれよといいたくなります。
読みやすいですね、横山さんの本。サクサク読めて人物が入ってきやすいというのは、実はすごいことなんだとあらためて知りました。
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