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2012年8月16日 (木)

ジーク&ジークorフリート&フリート

旅行中の新幹線車中で、クリスティーさんの「バグダッドの秘密」を読みました。
Zm120816_01
前回読んだ「フランクフルトへの乗客」同様、スパイ物、国際的な謀略物なんですが、「フラ乗」に比べて、これは面白かったです。
あらすじにご期待あれ。

あらすじ【バグダッドの秘密】
仕事中に、上司の(悪意ある)モノマネをしていてクビになったヴィクトリアは、息を吸って吐くようにウソをつく迷惑な人物。公園でサンドイッチを食べているところを話しかけてきたイケメンに一目ぼれし、彼がチラッと話していたバグダッド出張をストーキングするため、バグダッドまでの片道切符の仕事をみつけだし、いざバグダッドへ。そこで、ヴィクトリアは謎の人物の変装に気づいたり、発掘調査を手伝ったり、クロロホルムをかがされたり、気が付いたら黒髪が金髪になっていたりとわけのわからない活躍をする。

どうですか、よくわからないでしょう。面白かったですよ。「トミー&タペンス物」のトミーがいない状態ともいえます。
ただひたすらヴィクトリアの機関車のような暴走特急ぶりを、ニヤニヤしながら読む本です。

ドタバタコメディのようにも見えますが、作中の陰謀を影でずっと操り続けた首謀者の正体が判明するシーンは、他のクリスティー物に負けない盛り上がりを見せます。

なお、クリスティーさんのスパイ物における陰謀画策者(今の仮面ライダーで言えば鶴見辰吾さんにあたる人物)は、「ジークフリート」になぞらえないとダメみたいです。
まさかの2連チャンでジークフリート標記が出てきました。

「フランクフルトへの乗客」より。Zm120816_03

 

「バグダッドの秘密」より。Zm120816_02

これ以降のスパイ物でも出てきますか?

「茶色の服の男」では見なかったような・・・

次は「死への旅」を読みます。何気なく手に取って購入したんですが、裏面のあらすじを見てみると、これもスパイ物のような気が。出てきますか?ジークフリート枠の人。

続きを読む以降も残り20本、だいぶ絞られてきました。

残り20本。

12:メソポタミヤの殺人
14:もの言えぬ証人
15:ナイルに死す
28:鳩のなかの猫
29:複数の時計
31:ハロウィーン・パーティ
33:カーテン
46:スリーピング・マーダー
50:運命の裏木戸
53:謎のクィン氏
55:死の猟犬
73:チムニーズ館の秘密
74:七つの時計
75:愛の旋律
77:未完の肖像
83:死が最後にやってくる
84:忘られぬ死
89:娘は娘
90:死への旅
91:愛の重さ

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