カンダタが狭量なことを考えずに黙って極楽浄土までアガって来てたら、お釈迦様は後ろについてきた亡者どもをどうするつもりだっただろう?
あと、杜子春が仙人になりたいなんて考えず、ずっと「金をくれろ」といい続けてたら、導師はあそこを掘れここを掘れと、財宝をくれ続けただろうか?
芥川さんの「蜘蛛の糸・杜子春」を読みました。
本のタイトルは2題ですが、内容は10本の短編集です。
1.蜘蛛の糸
2.犬と笛
3.蜜柑
4.魔術
5.杜子春
6.アグニの神
7.トロッコ
8.仙人
9.猿蟹合戦
10.白
児童文学って感じでしたね。どれも素晴らしく面白かったんですが、「猿蟹合戦」は、ちょっとスベったかなって感じ。
詳しくは書かないですが。
「犬と笛」や「アグニの神」はなんとなくアラビアンナイト風。
「蜜柑」あたりはホノボノとして、いい感じ。
「蜘蛛の糸」や「杜子春」、「トロッコ」なんて、今さら私がどうこう言うような内容じゃないですわ。
個人的にイチオシは「魔術」です。こういう話、ゾクゾクする。
世にも奇妙な物語でやってほしいくらい。いや、やったことあるんじゃないかなってくらい、オチが強烈。
「白」もいい。意外なオチではないけど、その分安心して読めます。
これは子供に読ませてもいいなあ。
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