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2012年3月19日 (月)

スッキリの加藤さん演じる総司令官はグゥ

先週テレビで「新・のび太と鉄人兵団」をやっていたので、観ました。というより、観ている子供たちの横で何気なく見てました。

最初に言いたいのですが、「鉄人兵団」「魔界大冒険」「大魔境」が私の中で「劇場版3巨頭」です。惜しくも次点で「竜の騎士」
「のび太の恐竜」はそんなでも無い評価です。

そう、「宇宙小戦争」は別格です。殿堂入り。何かと比べたり、ほんの少しでも「面白いのか?」などと疑ってはいけません。神を試すようなことをしてはいけない。反撃の基点がしずかちゃんと消極的だったスネ夫というのがいい。

そんな前置きを書いて、あらためて先週見た「新・鉄人兵団」ですが。

悪くは無いですよ。映像技術は上がってますし。ボーリングの玉のようなジュドの頭脳がヒヨコみたいになってたのも、ギリギリで許せないこともない。許せんですがね。許せないこともない。許せんですがね。許せます。複雑な心理。

王蛇「イライラするぜ・・・」

それはともかく、ジュドの頭脳は無機質な外観とオッサン声であってほしかった(旧作)。

しかし何より、一番ダメで、許せず、この作品の質を激しく低下させているのが、
「ミクロスをレギュラーからはずした」
という改変です。

結末の破壊力が全然変わってくる。
頭脳を得たばかりの彼の口から「ご先祖様に文句言いたい」って言わせなきゃならないし、絶叫するしずかちゃんの横で、「僕にも泣ける機能がほしい」って言ってくれなきゃならない。
それが無い時点で、結末の悲劇感はかなり薄い。
悪の兵団がみるも無残に消滅していく様もずいぶんあっさりで、「歴史改変までして世界を救ってしまった」という少年たちが負った業を浅く見せてて鼻白む。

新・魔界大冒険で、ジャイアンがとどめを刺すのをのび太に譲ったのにもかなり煮え湯を飲まされたのですが、今回のミクロスのフェードアウトはとにかくひどい。

いろいろと旧作リメイクはひどい。旧作はノータッチで、新作だけを作りつづけてほしいです。

宇宙小戦争、新作スタッフに見つかりませんように。

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