網膜に写った映像に素直に従うとしよう。中央の黄色発光体は、その輝きをひそめてずいぶんになる。その隣の翡翠を散らしたかのようなガラス体に至ってはなおのことだ。ただ一つ、あらゆるものを阻止せんと、右端に陣取る赤熱の灼光球が周囲を圧してただそこに存在していた
↑「見たら、赤信号だった」でいいやん。
ありとあらゆる、文章を書く職業の人が、ほぼ共通して言っておられます。
「手短に書け」と。
あと、「整理して書け」と。
☆均等にナイフで切り分けられたお好み焼き
このような文章を見て、以前からずいぶん長いこと、すっきりしない思いを抱いていました。
モヤモヤしますよね?
よい文章の書き方というサイトを見ていて謎が解けました。
「修飾語はそれを受ける言葉のすぐそばに置くこと」
ということですんで、たぶんこっちの方が違和感無いはず。
☆ナイフで均等に切り分けられたお好み焼き
が、しかし逆パターンもあります。
上記ルールで、修飾語を飾られる言葉のすぐそばに置いて見ます。
☆彼の、まるで野戦病院から出てきた兵士の包帯のようなバンダナが
私の例題がヘタなのもありますが、地味な違和感ですね。
「長い修飾語は前に」
というルールが適用されるようです。
☆まるで野戦病院から出てきた兵士の包帯のように巻かれた、彼のバンダナが
他にも色々参考になりました。
「である」「のである」を連発しない
「のような」をなるべく使わず書く
などなど。
あと、別なサイトで
「副詞や連体詞に続く抽象表現を削る」
というのも参考になりました。
「いく」「する」など
納得のいく価格
↓
納得の価格
手術をすると全快します
↓
手術を行うと全快します
手術で全快します
手術のやり方がキッチリ書けないんだったら「する」なんて言わず、最初から削っておけと。
例題を見比べると、「ああー……あー」ってなるんですが、普段そこまで気にして文章書いてないですねえ。
日本語は難しい。日本語は美しい。
※例題の数々は、あくまで基本ルールであって、そこをわざとはずして効果を狙うやりかたもあると思いますが、それが評価されるか否かは「いちかばちか」だと思います。
セオリー破り【読点を変なところにもってくる】
良いセイラ「人がそんなに便利になれるわけ、ない」
印象の薄いセイラ「人が、そんなに便利になれるわけない」
おかしいセイラ「人がそんなに便利にな、れるわけない」
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