マープルの密偵グラディス
久しぶりに、クリスティー作品読みました。
「教会で死んだ男」です。ポアロ11本、マープル1本、ホラー1本の短編集です。
短編て・・・登場人物が少ないんで、犯人の目星付けやすいですね・・・
やはり自分は長編向きなのかもしれない。
【 駆け足あらすじ13本! 】
●戦勝記念舞踏会事件
ポアロ作品。パーティー中の刺殺体と、その後薬物中毒で死ぬ人。
・・・クリスティー作品のどれかで似た筋のものを見た記憶が・・・
●潜水艦の設計図
ポアロ作品。設計図が盗まれるのはこれまたどれかの短編で見た記憶が・・・
●クラブのキング
ポアロ作品。筋書きが解決偏でガラリと変わる。面白い。
●マーケット・ベイジングの怪事件
ポアロ作品。ジャップ警部の登場のしかた、事件の流れ・・・どこかの短編で読んだような。
●二重の手がかり
ポアロ作品。二重の手がかりというタイトルが素晴らしい。
●呪われた相続人
ポアロ作品。長男が必ず何かで死んで、次男が相続する家系。
そりゃ疑われる人は限られてくると思いきや・・・
呪われた相続人というよりも、呪われた家系ともいうべきオチ。
●コーンウォールの毒殺事件
ポアロ作品。夫人が毒殺されて、毒を盛っていたのは夫と思われているが、短編のわりに意外と筋が複雑。良い。
●プリマス行き急行列車
ポアロ作品。列車で宝石が盗まれるったら貴方、「青列車の秘密」ですよ。元になっている「青列車の秘密」が小粒なんで、こちらも小粒。
●料理人の失踪
ポアロ作品。いなくなったの料理人を探してくれという依頼。
あのエルキュールポアロが人探し!!
●二重の罪
ポアロ作品。バス旅行中に若い女性が荷物を盗まれて、ヘイスティングズが鼻の下を2メートルくらい伸ばすお決まりのパターン。
●スズメ蜂の巣
ポアロ作品。
良い!ウマイ!2回くらい騙されたい人にオススメ。
●洋裁店の人形
まさかのホラー。
まさかのファンタジー。
●教会で死んだ男
マープル作品・・・ですが、主役は牧師の妻ハーモン・バンチ。
マープルさんは事件のあらすじを聞いただけでズバッと回答まで行きますね。そこはポアロさんより鋭敏な感じ。
それはそうとマープルさん一押しのメイドと言えば、グラディスさん。
今作のグラディスさんは、少し切れ者。カッコイイ。
なんとなく思ったんですが、この短編集は、「同一プロットで別な小説を書いてみたクリスティー作品」を集めたような趣きがあります。スゴ腕ですね、さすが。
お次はいよいよ「ヘラクレスの冒険」を読んでみます。
見立て物がすきなんです。
残り24本。
06:邪悪の家
12:メソポタミヤの殺人
14:もの言えぬ証人
15:ナイルに死す
28:鳩のなかの猫
29:複数の時計
31:ハロウィーン・パーティ
33:カーテン
46:スリーピング・マーダー
50:運命の裏木戸
53:謎のクィン氏
55:死の猟犬
60:ヘラクレスの冒険
73:チムニーズ館の秘密
74:七つの時計
75:愛の旋律
77:未完の肖像
83:死が最後にやってくる
84:忘られぬ死
88:バグダッドの秘密
89:娘は娘
90:死への旅
91:愛の重さ
96:フランクフルトへの乗客
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