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2012年1月23日 (月)

短いものを長くするより、長いものを短くするほうが技術がいる

阿刀田さんの「日本語を書く作法・読む作法」というのを読みました。
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前半、書く作法の方は、剣豪の剣術指南のようで、読んでいて楽しくもあり、思い知らされることもあり。

「日本語には関係代名詞が無いから、関係代名詞的な文章は書かない」

というのは、目からウロコでした。

「公園の中を走っている少年がいた」

この場合、「少年がいた」「彼は公園の中を走っていた」に分けるべきであると。

この例は極端に短いにしても、なるべく文章は細切れで書くべきであると、私もそう思います。

長いほうで極端な例を書くと、

「スクエアなデザインでまとめられた英国のお城前でタクシーを降りると、山田トン平はコンタクトレンズをはずしながら黒縁のメガネをかけるや、ロングブーツのフリンジを揺らしながら、入り口に向けて走ると、元気よく門番に挨拶した」

まあ、5箇所くらいは「。」で区切れるでしょうね。

後半の読む作法の方は、剣豪の四方山話が雑多に続き(つまり色んな雑誌のエッセイをひとまとめにしている)、これはこれで楽しい。

今更私がどうこう言うのもナンですが、文章うまい人の本は、途中で「?」となることもなく、さらさら読めます。

お次は久々にクリスティーさんの作品行きます。

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