犯人はフー
↑ナレーションはマイケルジャクソン
お盆休みの小旅行中に、クリスティーさんの「海浜の午後」読み終えました。
みじかい戯曲が3本入っている、本自体薄い小品て感じです。
あらすじ【海浜の午後】
1本目:海浜の午後
3軒連なる海水浴客用の小コテージ(この解釈であってるかどうか少し疑問)で、宝石泥棒事件が発生。
2本目:患者
体の自由は利かないが五感は生きており、特殊マシンでイエスノーを博士に伝えられる被害者(何その超設定)の前に呼び出された容疑者連中。
博士と警部のゆさぶりに、ボロを出す容疑者は誰か?
3本目:ねずみたち
戯曲「ねずみとり」の翻案バージョンか?と思いきや全然別なお話。
「パーティーやるから来てね」
と呼び出された面々を待ち受ける恐るべき罠。
この3本・・・
舞台映えするんだろうなあ・・・
本で読むには、微妙にカタルシスが足りないというか、もう少し説明が欲しいところなんですが、3本とも、演者のドヤ顔のところで幕!という構成なので、やはり本で読むより舞台で見るべきものなんだろうと思います。
表題作「海浜の午後」は、宝石泥棒の正体暴きよりも、男性人のアホッぷりに女性読者が呆れ、かつニヤニヤする作品。犯人暴き自体は消去法過ぎてスマートといいにくい。
続く「患者」も、これまた犯人暴き自体は消去法過ぎて、明快解決と言っていいかどうか?
3本目「ねずみたち」は、前述のごとく「ねずみとり」の別案バージョンかと思ったんですが、内容自体は「そして誰もいなくなった」に非常に近い構成。最後まで読んでも??な部分があり(←謎が解けないという意味ではない)、オチですべった感の強い作品。いや、あくまで本で読んだ場合という前提でですが。
本自体があっさりなので、感想もあっさりになっちゃいました。
同時に短編集「愛の探偵たち」も読んだんですが、
こっちは超問題作!!!
感想は次回!!!
| 固定リンク | 0
「読書班-アガサ棚」カテゴリの記事
- お笑い用語で言うところの天丼というやつ(2021.03.23)
- フジにしては渋いところをついてきた(2021.03.05)
- 怪作登場(2019.04.17)
- テレアサ春のアガサまつり(2019.03.14)
- 未読の人の視点が理解できました(2018.04.23)
コメント