フィナァーレェーー!
ナルニア国物語最終章「さいごの戦い」を読み終えました。
物語の冒頭から「ナルニアの最後の王チリアンの戦い」的なことが記述されており、この王にてナルニア国が終わってしまうことを示唆しております。
ついでに言えば、順番に読んできた読者は、このいっこ前のお話「魔術師のおい」にて滅びの街チャーンの『滅び方』を既に体験しており、あんな感じに終わりを迎えるんだろうな・・・という地味な覚悟をしつつ読み始めることになるのですが・・・
あらすじ【さいごの戦い】
死んだライオンの皮をかぶったロバを利用してアスランを騙り、ナルニアの敵国カロールメン軍を取り込んで、ナルニアを支配しようとする、物言う毛ザル「ヨコシマ」が現れた。ナルニアの最後の王チリアン(直近のリリアン王子《銀のいすに登場》から数百年レベルで離れている)は、毛ザルの姦計に落ちて縄目の恥をさらし、その命も風前のともし火。もはやこれまでとばかりに「伝説の王たちよ、どうかナルニアを助けて欲しい」と強く願った瞬間、目の前に少年少女が立っていた。
少年の名はユースチス・クラレンス・スクラブ。
「ふう、やっと来れたよ。あなたが僕らを呼んだんですね?」
少女の名はジル・ポール。
「さあ、いましめを解いてさしあげますわ」
ユースチスカッコイィ~!
ユースチスは歴戦の勇者扱いなんですが、見た目、小学4年生くらいの子供なんですよねえ。その子供に対して、若者とはいえもう結構年行ってるチリアン王が「航海王カスピアンを助けて東の果てまで旅をし、またその子リリアン王子を地下帝国の最奥部から救い出した伝説の英雄」扱いしているところが、読者層の小学生君達の琴線をくすぐりまくることこのうえないでしょう。
私ですら読んでて「イイゾ、もっとユースチスを褒めろ!」てニヤニヤするくらいですから。
アスランがニセモノというのは割りとすぐばれるのですが、アスラン不在の状況で、丘の馬屋に蛮族の神が光臨。その状況が実は一番厄介で、毛ザルのごとき小者など馬屋に巣食うその蛮族の神にひと飲みにされてしまいます。ザマーミロ。
↓邪神コワイ!ヤバイ!
蛮族カロールメン国の邪神は確かに驚異ではあるのですが、直接的な驚異は実のところ、毛ザルが呼び込んでしまったカロールメン軍です。
邪神>>>カロールメン軍>>>>>>>毛ザル
チリアン軍VSカロールメン軍の激しい戦闘のさなか、中に入ればたちまち邪神に食い殺されてしまうとされる馬屋にユースチスが投げ込まれ、泣きながら弓を撃ち続けるジルも迫り来る大群により馬屋へ投げ込まれる。望みを絶たれたチリアン王は自棄になり、敵の大将を道連れに馬屋に飛び込んだ。
死を覚悟したチリアン王が馬屋の中で見たのは・・・
後世のファンタジー作品に多くの影響を与えたこのオチは、ある程度予想はできているものの、感動すること間違いなし。
全7作の主演助演陣がすべて結集するラストも、ご都合主義という言葉が色あせて見えるほど、圧倒的な破壊力。
これ、やっぱり映像で見たいですねえ。
ナルニア7冊全部読み終えましたので、久々にクリスティーさんのシリーズに戻ります。
まずは「ホロー荘の殺人」。児童文学ばかり読み続けてたんで、ミステリ小説に餓えてた私はあやうく一晩で読み終えてしまうとこでした。
この本、面白すぎる~。
そうそう、どうでも良い話ですが、さすがに宮部さんとクリスティーさんと横溝さん以外の読書量も増えてきましたので、【読書班-その他読書】としてカテゴリわけしました。ナルニアの読書関係もこのカテにまとめました。
過去記事あさってみたんですが、色々読んでますね私も・・・
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