ドモホルンリンクルのナレーションが江守さんからカスピアン王子に!!
↑カスピアンの中の人、5代目菊之助さんのことですけどね。
ナルニア国物語の6章「魔術師のおい」を読みました(先週ですが)。
今回はいつにもまして、叙情的な仕上がりの作品です。
それだけに、タイトルにも出てくる魔術師のこっけいぶりが物凄く浮いてます。
あらすじ【魔術師のおい】
ピーターたち4兄弟の世代よりももっと昔のイギリスのお話。怪しい研究をしている自称魔術師アンドルーが、中途半端な錬金術で次元移動できる指輪を作るが、自分で使用するのは怖いので、おいのディゴリーという少年とその友人ポリーに使わせる。人々がすべてロウ人形のように固まったままの滅びの街に飛ばされたディゴリーは不注意に鐘を鳴らしてしまい、滅びの街の最後の魔女を蘇らせてしまう。魔女に追われてイギリスと異世界を行ったり来たりしているうちに、ディゴリーは「見知らぬ暗闇の世界」に、「魔術師のおじ」、「連れのポリー」、「追ってくる魔女」、「イギリスの辻馬車屋と馬車馬」まで連れてきてしまう。そのとき暗闇の世界に光がさしはじめ・・・
「追ってくる魔女」とは何者か?
「巻き添えの一般人、辻馬車屋」とは何者か?
「暗闇の世界」とはそもそもどこのことか?
「ディゴリー少年」とは何者なのか?
※辻馬車屋ってようするにタクシーの運チャンてことですよね?
基本的に、一作目「ライオンと魔女」と対になってる物語です。
あの人があの人で、あの街灯があんなことにより出来て、魔女はなぜずっとあそこにいて、衣装ダンスになぜナルニアとイギリスをつなぐ力があって、ピーターたちはなぜナルニアに引き寄せられたのか?
的なことの理由がすべてわかる物語です。
特に自らの運命を受け入れ、ライオン王アスランに厳かに誓いをたてるシータクのチャン運じゃなかった辻馬車屋のシーンは静かな感動を呼びます。
ところで暗闇の世界が徐々に光り輝いて、「ある世界」が出来上がっていく場面がものすごく感動的なんですが、そこの挿絵が・・・
敵味方集まって一点を見つめてるところがシュールww
お話自体は意外とあっさりしていて、「え?もうフィナーレ?」というくらいですが、「馬と少年」や「銀のいす」のようなクドクドした移動描写が少ない分、読みやすく、また世界創世の感動がしみじみと味わえて、個人的にはナルニア7章中、上位に来る好きな作品です。
さていよいよナルニア最終章「最後のたたかい」に突入。ゴージャスなミュージカルのカーテンコールかのごとく、オールスターキャストの物語、ついに登場。
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