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2010年7月21日 (水)

残り95話という現実がおそろし

Zm100720
夏侯さんからお借りしていた宮部みゆきさんの時代小説「おそろし」を読みました。

宮部さんで時代小説というと主人公は16~17くらいの聡い娘さんなんですが、今回もそうです。

とある事情があって袋物屋を営む叔父夫婦のもとに預けられることになった娘おちかの心の闇を晴らすため、叔父の伊兵衛は不思議な話、奇妙な話の持ち主を江戸中から集め、おちかに話して聞かせる趣向を用意した。
そんな内容で、多分100話続いていくと思われます。
が、しかし当作品中で5話。今年中にまた読売新聞で続きの連載がはじまるとかはじまらぬとか。このペースで発表されていると完結100話目は20年後くらい?

あらすじ【おそろし】
第一話『曼珠沙華』
庭に咲いた曼珠沙華の花陰から、こちらを呪い殺そうと睨みつづける顔がある。
家族のことを案じる長兄と、現在の自分を守りたい末弟。呪っているのはどちらか?泣いているのはどちらか?

第二話『凶宅』
流しの鍵屋は立ち寄った屋敷の番頭風の男に「この屋敷に1年住み続けたら百両差し上げますよ」と持ちかけられる。裏があると怪しむ家族を説き伏せ、鍵屋一家は屋敷に移り住んできたが、1年後帰ってきたのは娘だけだった。

第三話『邪恋』
聞き役おちかがはじめて話す、兄と許婚ともう一人の青年の話。

第四話『魔鏡』
鏡の中から、出してくれと叫んでいる娘がいる。

第五話『家鳴り』
第二話に登場した屋敷とおちかの対話。

ものすごく怖かったです。
おばけが怖いとか、幽霊が怖いとか、そういう次元ではなく、人の心の醜さが怖かったです。
そういう意味では
『曼珠沙華』怖い度:100
『凶宅』怖い度:90
『邪恋』怖い度:70
『魔鏡』怖い度:200
『家鳴り』怖い度:5

どれも怖い話ですが、ラスト家鳴りだけはどうしても、とりあえずの解決編になるため、怖さは半減します。
その『家鳴り』ですが、人の魂を飲む屋敷によって失われたものを取り戻すため、いよいよ屋敷の妄念が待ち構えるアストラル界へ乗り込むおちかに数々の助力が・・・というオールスターキャスト話。
読んでて盛り上がりはするのですが同時にこの話に一人欠けてることに気付きます。実際ラストでもおちかは屋敷の妄念から「許婚のことをスルーしたな?」と言われてます。
そうそう、良助さんのことどうするつもりなんだろ?
六話以降で良助さんが救われる話は出てくるのだろうか?

早く続き読みたい!!

借りてる本を読み終えましたので、引き続きクリスティーさんのシリーズに戻りたいと思います。

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コメント

続くんですよね…?このお話。
え??5話?でびっくり、読み終わって、え??終わり??で2度びっくり。続くみたいでホッとしました。今年中に再開ですか…気の長い話です。

投稿: 夏侯 | 2010年7月22日 (木) 12時30分

夏侯さんこんばんは。
多分100話まで続くと思うんですけどね・・・この話。
続編が今年連載というのは古い情報でした!
しかし続編にあたる『あんじゅう』というのが今月末ごろ出るらしいです。
でも多分10話くらいしか行かないと思います・・・気の長い話ですよ。

入手したら、また貸してください!

投稿: 早瀬五郎 | 2010年7月22日 (木) 18時46分

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