成功してしまった犯人
シリコンがほんとに中まで固まったかどうか半信半疑なんで、造形はしばし放置で本ばっかり読んでます。
とりあえず宮部みゆきさんの「平成お徒歩日記」と、アガサクリスティーさんの戯曲「招かれざる客」を読みました。
マズイ!本のストックが切れた。
平成お徒歩日記はあらすじを書くほどでもないですね。
「時代劇の印象的なシーンで出てくる道のりを実際歩いてみよう」というふわ~んとした企画を宮部みゆきさんが体を張ってやろうというものです。
徐々にグダグダになっていく様が笑えます。とてもあの「模倣犯」や「火車」や「孤宿の人」を書いた人とは思えないダメっぷり(すみません)。
続いてクリスティーさん。
あらすじ【招かれざる客】
霧の深い夜、運転していた車が立ち往生し、近くの家に助けを求めに来たマイクルはそこで「銃を持って立ち尽くす女ローラ」と「車椅子に座ったまま射殺されているその夫リチャード」を発見する。はっきりとした証言をしないローラに強く引かれたマイクルは、外から来た者の犯行に見えるよう偽装するが、そうこうするうち家人や使用人が現れ、誰もが動機らしきものを持っていた。
これはスゴイ。本当にスゴイ。
カンのいい人なら犯人の見当はつくんですが、それでもやっぱり意外な犯人です。
普通に考えてこの犯人にはたどり着かない。
(たいした数を読んだわけではないですが)私が今まで読んできた中でも出色の犯人です。
真犯人の最後の独白は興奮したーーー!
おもわず「ウワ!スゲェ!」て声が出た!
戯曲集やめられんです。
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