オバQ ED
坊っちゃんが夏休みの宿題をあらかた終わらせてしまいましたので、ネットで取り寄せられる100ます計算でもやらせてみようかなとたくらんでます。
がしかし実は学校の宿題以外にも算数と国語だけは定期的に書店で問題集を求めて、毎日すこしずつ坊っちゃんには頑張ってもらってるんで、「ウチの子が毎日遊び暮らして困る」というわけでもなかったりします。
先日国語の問題集を見ていて、大変興味深い問題を見つけました。
受験研究社
小学2年生/国語読解力ハイクラステストより抜粋
※受験研究社さんゴメンナサイ。
****************
かいだんを おりる 音
おとうさんは、 ドン、ドン、ドン。
おかあさんは、 トン、( ① )。
おばあさんは、 トコ、トコ。
かずおは、 コットン、( ② )。
目を つぶって いても、 だれの 音かが、 すぐ わかる。
大男が 歩いたら、 ゴッシン、 ゴッシン。
かみさまが 歩いたら、 どんな 音が するのだろう。
****************
この「少年の書いた詩に色々答えていきましょう」というものです。
全部で4問あるのですが、問1問2は上記①と②にそれぞれどんな言葉が入るか、リズムを気にしながら考えようという問題。
答えを書くまでも無いですよね・・・
問3も大男の歩く音はどんな感じがしますか?次の中から選んで○しましょう。
ア、力強い イ、やさしい ウ、かるい
まあ、簡単な問いですよ。
問題は問4です。
問4
神様の歩く音はなぜ、書いていないのですか?次の中から選びましょう。
ア:神様は歩けないから
イ:神様を見た事がなくて歩く音を考えられないから
ウ:神様の姿は、考える人によって違うから
ここへきて、哲学的な問いかけ!
皆さん、正解は、どれだと思います?
歩く時の足音をテーマにした詩なので、それを全否定するアじゃないことはわかりやすいのですが、イなのかウなのか、ちょっとなやみます。
直感的にウが正解なんだろうなというのはわかるのですが(実際、正解はウ)、解答のところに解説が書いてありません。
え?これってそんな解説がいるような難しい問題じゃないの?
悩んでるの私だけ?
考えても考えても、答えのための説明が出ない(坊っちゃんに説明できない)ので、考え方を変えて消去法で行くことにしました。
「正解がどれ?」じゃなくて、「問いにそぐわないのを消去」です。
まず前述のごとく設問を否定するアは無いだろうと。
イに関しては、かみさまの前の登場人物にヒントがあるような気がします。
大男が 歩いたら、 ゴッシン、 ゴッシン。
大男が歩いたら?
「大男は○○」じゃなくて、「大男が歩いたら」
ここには確信がありません。少年の想像が入ってます。
大男の前までは、家族の足音を確信を持って書いてます。しかし、大男の段になって「歩いたら」。
このことから、やや強引ですが大男っていうのはファンタジーの世界の大男と過程します。単に大きな男なら、1行目のおとうさんも少年からみて大男のはずです。
グリム童話などに出てくる大男はすごい足音なんだろうな?
と少年は思っている(ここまで早瀬五郎の推論)。
じゃあ、カテゴライズ的には同じファンタジーの世界の住人に近い神様の足音もこの少年は想像できるはず。
だからイでは無い。イを正解にすると、大男の足音も「どんな音がするだろう」にならなきゃ一貫性が無い。
というわけでウが残るのですが、この証明の途中でひとつのことに気がつきます。
大男は誰が想像しても大男に間違いないわけです。
ひげ面かもしれない。
鎧を着てるかもしれない。
頭にツノが生えているかもしれない。
身長57メートル体重550トンかもしれない。
いや身長3メートルかもしれない。
しかし「ファンタジーの世界の大男を想像せよ」と言われて、身長165センチの男を想像している人はいないはず。
だから大男の足音は巨大な力強い足音と想像できる。
でも神様は人の心の数だけあるのは間違いないでしょう。巨人の神様だっているし、等身大の神様だっているし、神様に体重があるかどうかもわからないし。
だから少年は神様の足音を断定できなかったのだ!
というより、この詩を見た全員に問いかけているのかもしれません。
「皆さんどう思います?」と。
これにて証明終了!
と、坊っちゃんには説明いたしました。
若干ポカーンとしてましたけど・・・
異論多数認めます。ていうか、確実な答えをご存知の方がおられましたら、そっとお教えください。
小学2年生の問題ってこんなに複雑なものなんだろうか・・・orz
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