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2009年1月 6日 (火)

矢毒といえばサヴェジ・ガーデン作戦

昨日の悪魔の手毬唄、面白かったですね。
映像化された作品の中ではかなり原作に忠実な再現度だと思います。
原作のような「救われない感」や「犯人の残忍さ」は薄く、そこが少し不満ではありますが、テレビ的にはあれがギリギリと思います。

とまあ、テレビのことはそこそこに、金田一モノの「毒の矢」を読みました。
Zm090106_01
中長編の「毒の矢」と、短編の「黒い翼」のセットです。

【毒の矢あらすじ】
住宅街に怪文書横行。被害者の娘の観察が優秀。

【黒い翼あらすじ】
日本中にチェーンレター横行。被害者の妹の観察がザル。

えーーーとですねえーーー・・・どちらもわかりやすい犯人でした。
これは私が金田一モノを読みすぎた弊害?とも思ったのですが、ポアロシリーズの犯人にはいつも素直に関心しますので、「読みすぎ弊害」というわけではないでしょう。
ただ、ここまで読んできて「金田一モノは人物描写が画一的」というのは良く理解できました。
予備知識無く未読作品を読んでも、ああ、この流れならこういうトリックでこの人が犯人かな・・・やっぱりそうだった!ということが多いです。

毒の矢、黒い翼ともに、トリックや犯人像に目新しさはありませんでした。この2作に「白と黒」を足して、「怪文書3部作」と呼んでもいいかもしれない。
ひとりの作家さんの本を読み続けるのも色々問題がありますね。

本が溜まってるんで、引き続きガツガツ読んで行きます。

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