読正月
1月1日は、朝雑煮、昼磯辺焼き、晩御飯のデザートに汁粉と餅三昧幸せ空間の早瀬五郎でした。
日中は初売りやプリキュアショーに出かけたりしたのですが、それは大して面白い話でもないのでカット。
それにしても1月1日からプラ板やプラ棒を買うのは私くらいでしょう。
夜行性なので、夜のほうが俄然ギラギラしてくるわけです。造形のかたわら、正月そうそう、宮部みゆきさんの「幻色江戸ごよみ」を読みました。
もう、新カテゴリ「ミヤベニア」というのを作ってもいいくらいの勢いで読んでますが、続けざまに金田一モノの「毒の矢」も読んでおります。
夜更かし万歳。
さてその「幻色江戸ごよみ」ですが、宮部さんお得意の時代物ミステリ短編集で、ミステリといっても犯人は誰だみたいな話ではなく、人の心に潜む闇をドライに書き綴っていく・・・そんな内容です。
12本の短編が1本目の年明け早々の事件から12本目の師走の事件まで各話、各月対応になっております。
各話、失踪、巻添え、噂話、子獲り、狂気の女、祟る幽霊などいろいろと語り口を変えてつづられていきながら最終話「紙吹雪」で師走の空に舞う哀しい紙吹雪と共にフィナーレを迎える。
この構成は非常に美しい。
個人的には
・飾り職人の再起をかけた大団円話と見せかけて奈落の底に突き落とす第二話「紅の玉」
・かなわぬ恋心に押しつぶされて消えてしまう男の物語、第五話「庄助の夜着」
・ザ・カタストロフの第十話「神無月」
・ザ・復讐の第十二話「紙吹雪」
この4本がお気に入りです。最終話「紙吹雪」は、???という出だしから、徐々にネタバレしていって、紙吹雪が舞う圧倒的なラストまで、途中で読むのを中断させない宮部さんの独壇場という感じでした。宮部マニア必読です。
宮部モノはあと長編2本を借りてますので、間の金田一モノとあわせてササーッと読みます!
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