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2008年2月26日 (火)

瞬・・・俺は蒸れるのが嫌いだ。

「ふしちょう」と聞くと、どうしても記事タイトルが頭に浮かぶんです。
(本当は「群れる」です)

さて、「不死蝶」読み終わりました。

↓↓ネタバレダメな人は、読んじゃダメ。↓↓

長編の不死蝶にカップリングで短編の人面瘡が入ってますがそちらはもう読んだし、記事にもしたんでスル~。

不死蝶は良作です。

なぜこれが絶版で再販の可能性も無いのか不思議で仕方ない。
悪魔の寵児なんて再販しなくて良いから、不死蝶を再販してくださいよ。
人面瘡がカブルからダメというなら、不死蝶+貸しボート十三号で、再販してください。悪魔の寵児の3億倍は素晴らしい。

ひとつ思うのは、これ不死蝶というタイトルじゃなくても良い作品です。
なぜ、こんな詩的表現に富んだタイトルなんだろうか。
他の横溝作品を見ても、こういう詩的表現のタイトルは少ない・・・
ていうかほとんど無い。
本陣殺人事件とか、それこそ人面瘡とか、犬神家の一族とか、直接事件の概要そのものをズバっとタイトルに持ってきてるのが大半です。
しかも不死蝶って造語だし。小説中に積極的に蝶は出てこないし。

不思議。

【あらすじ産業株式会社】
23年前の殺人は、本当に彼女がやったの?
23年前の殺人の容疑者にそっくりな人が出現。本当に彼女?
23年ぶりにどんどん殺されちゃうけど、やったのは彼女?

【別視点からあらすじ産業株式会社】
大昔のロミオとジュリエットA組→可哀相
23年前のロミオとジュリエットB組→自業自得
現代のロミオとジュリエットC組→微妙・・・

【人員配置的なあらすじ産業株式会社】
探偵がふたり、本物と偽者
犯人がふたり、本物と偽者
偽犯人が真犯人を殺害して終了

あらすじ書きにくいっすよ、この作品。
ちょっと何かを書けば、即、凄いネタバレになったりします。

真犯人は本当にドス黒い、自分勝手な悪いヤツなんですが、その真犯人をかばうため、真犯人を殺害し、すべての罪をかぶって偽犯人も自殺。
このへん、なぜそうなるのかは書けません(滝汗)。
偽犯人がすごくいい人なのでこの結末は悲しい。

金田一は偽犯人の志を汲み取って、真犯人を言及することなく、事件を終わらせてしまいます。
ちょっと叙情的な作品でした。これは文句無し☆☆☆で良いです。

さ~~~次は「幽霊座」読むぞ~~~~!

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