BAD END 2 BAD END
※今日も例によって、ネタバレダメな人はご遠慮ください。
「女王蜂」、昨夜読み終わりました。
ちょっと前に「死神の矢」も読み終わりましたので、あわせて感想書いていきます。
あらすじ産業株式会社・女王蜂編
戦後派の大物が超美人令嬢の婿選び開始。
美人令嬢の世話役は賢い女性家庭教師。
「頑丈」「卑屈」「巨漢」という3人の婿候補。いずれ、死。
あらすじ産業株式会社・死神の矢編
戦後派の大物が超美人令嬢の婿選び開始。
美人令嬢の世話役は賢い女性家庭教師。
「頑丈」「卑屈」「巨漢」という3人の婿候補。いずれ、死。
もう、今更何を言うでもないですが、この2作品は似ています。
いや、まあ、厳密に言うと、全然違う印象を受ける2作品ですが、他と比べて共通項が多すぎですかねえ。
死神の矢は女王蜂をスリムにした感じ。ロマン分が足りない。
で、これだけ人物配置が似通った作品なので、犯人も両小説にて同じ立ち位置の人が犯人だと思うでしょう?
ほんとにそうかしら?
この辺に横溝作品の面白さがあります。
なんだかパチコピーみたいな言い方で横溝さんに失礼な気もしますので、少しフォローします。
女王蜂のほうが、長編である分、金田一の犯人への近づき方に読み応えあります。
ヒントを大量にバラ蒔きながらも横溝さんは巧妙に真犯人を別な人物の後ろに隠してます。6割くらい読み進んだあたりからの金田一さんと偽犯人の
「金田一さん、私を犯人だと思ってますか」
「いえ、私は、何も言ってませんが」
というやり取りは圧巻。
真犯人の方が積極的に多くを語らないのもミソ。
女王蜂を読んでから、死神の矢を読むほうが、味わい深いと思われます。
死神の矢は女王蜂の別エンディングという感じかなあ・・・
今回、私は、しゃべりすぎ。
続きを読む以降は相変わらずのスルーでお願い致します。
m(_ _)m
続き
【現在までの読了数】
短編集、七つの仮面購入!
★★★→ダメ、ゼッタイ
☆★★→ウ~ン
☆☆★→マアマア
☆☆☆→キシリア様に伝えてくれ、あの(ry
01:☆☆☆獄門島
02:☆☆★夜歩く
03:☆☆☆百日紅の下にて
04:☆☆☆八つ墓村
05:★★★睡れる花嫁
06:☆☆★湖泥
07:☆☆★蜃気楼島の情熱
08:☆☆☆蝙蝠と蛞蝓
09:☆☆★人面蒼
10:★★★悪霊島 上・下巻
11:☆☆☆悪魔の手毬唄
12:☆☆☆本陣殺人事件
13:☆☆★車井戸はなぜ軋る
14:☆☆★黒猫亭事件
15:★★★悪魔の寵児
16:★★★生ける死仮面
17:★★★花園の悪魔
18:☆★★蝋美人
19:☆★★首
20:☆☆☆貸しボート十三号
21:☆★★堕ちたる天女
22:☆☆★迷路荘の惨劇
23:☆☆★悪魔の降誕祭
24:☆★★女怪
25:☆☆★霧の山荘
26:☆☆☆仮面舞踏会
27:☆★★支那扇の女
28:☆☆★女の決闘
29:☆☆★犬神家の一族
30:☆★★死神の矢←NEW
31:☆☆★女王蜂←NEW
※読んだ順です。
読破準備中
・七つの仮面
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