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2007年12月28日 (金)

マッチ棒のパズル

「金田一モノを読んでいこうシリーズ」をカテゴリわけしました。

たまたま当ブログにお越し頂いたミステリマニアの方はサイドバーの「金田一耕助を読む」カテゴリをクリックして頂くと、該当記事だけ閲覧できます。
ただ書評のようなものにはなってませんし、主観に満ち溢れてますし、ネタバレきわどい記事もありますので、あらかじめご注意ください。

さて、「迷路荘の惨劇」を2週間ほど前に読み、昨日「仮面舞踏会」を読み終わりました。

以降、慎重に書いてますが、ネタバレがダメな人は読まないでください。

迷路荘の惨劇の感想は・・・

「柳町さんカワイソス」

以上です。
もう、本当に、ほかに書くこと無し。
犯人に深さが無いので、読後なんにも残りません。
悪魔の寵児悪霊島同様、「私欲のみ」の犯人なら横溝作品を読まずとも他の小説でも良いわけで、そのへんちょっとガッカリ。

そして、昨日、帰りの新幹線+明け方4時くらいまでかかって「仮面舞踏会」を読み終わりました。
分量的には多分3位に入る超・長編です。1冊の分量で行けば、最大長編です。
(1位2位は上・下巻で出ている悪霊島と病院坂)

スバラシイ。

犯人の「凶悪さ+ふしあわせ感」も横溝作品トップクラス。
読後のあと味の悪さもトップクラス。
(横溝作品における「あと味のわるさ」は私の中でのホメ言葉だと思ってください)
悪魔の手毬唄や獄門島の犯人に勝るとも劣らぬくらい、凶暴で不幸な犯人です。

文体が、横溝さんにしてはおふざけが多く、少し気になるのですが、まあトータルで考えて許容範囲です。

ミステリ小説としては割と早め、7割ほど読んだあたりで犯人の正体がバレるのですが、その時の善人から犯人への豹変ぶりも壮絶です。
あんなに○○で、おとなしく、ひ弱で、純粋に見え、何も知らなそうだったアノ人が、狂犬のように牙を向いて金田一たちに襲い掛かってきます。
以降、著者はかなりのボリュームで「犯人がなぜ殺人者にならねばならなかったか」を丁寧に教えてくれます。

今頃になって気付いたんですが、犯人と犠牲者の関係が、悪魔の手毬唄や獄門島とちょうど対になっている気がします。
前述2作品は、「ある共通ルールで選出された罪も無い若い女の子達」が次々殺されていくのですが、仮面舞踏会の方は、「ある共通ルールで選出された若干罪のありそうな、無さそうなオッサン達」が次々殺されていきます。
若い女の子達と違って、老獪なオッサン達はむざむざ殺されはしません。
オッサンBのダイイングメッセージとして、ナニカの法則で並べられているらしいマッチ棒の謎も、オッサンAがフローリングの床に書き残した数式も、見事に犯人を指し示していて唸らずにいられない。
オッサンCのオッチョコチョイぶりも哀れな犠牲者のアクセントとして申し分なし。

さりげなく、すごいネタバレしてしまったような気がするなあ・・・
ウッカリ読んでしまった人ゴメンナサイ。
この記事で興味を持たれた方、ぜひこの作品は読んでください。
続きを読む以降は個人的なまとめです。

【現在までの読了数】
ならべてみると結構読んでますね。

01:獄門島(ごくもんとう)
02:夜歩く(よるあるく)
03:百日紅の下にて(さるすべりのしたにて)
04:八つ墓村(やつはかむら)
05:睡れる花嫁(ねむれるはなよめ)
06:湖泥(こでい)
07:蜃気楼島の情熱(しんきろうとうのじょうねつ)
08:蝙蝠と蛞蝓(こうもりとなめくじ)
09:人面蒼(じんめんそう)
10:悪霊島 上・下巻(あくりょうとう)
11:悪魔の手毬唄(あくまのてまりうた)
12:本陣殺人事件(ほんじんさつじんじけん)
13:車井戸はなぜ軋る(くるまいどはなぜきしる)
14:黒猫亭事件(くろねこていじけん)
15:悪魔の寵児(あくまのちょうじ)
16:生ける死仮面(いけるしかめん)
17:花園の悪魔(はなぞののあくま)
18:蝋美人(ろうびじん)
19:首(くび)
20:貸しボート十三号(かしぼーとじゅうさんごう)
21:堕ちたる天女(おちたるてんにょ)
22:迷路荘の惨劇(めいろそうのさんげき)
23:悪魔の降誕祭(あくまのこうたんさい)
24:女怪(にょかい)
25:霧の山荘(きりのさんそう)
26:仮面舞踏会(かめんぶとうかい)


※読んだ順です。


以下、微妙なネタバレ・・・


たまたま偶然なのですが、

悪魔の降誕祭⇒霧の山荘⇒仮面舞踏会

という順番で私は読みました。
この順番で読むと、いろいろ感慨深いです。
説明は出来ないのですが・・・

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