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2007年9月24日 (月)

金田一耕助3つめ読了

先週の3連休が激動だっただけに、今週の3連休はマッタリ過ごしてしまいました。

インフェルノ(と呼べなくなってきた気もしますが)もついにサフを吹いてしまいました。
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これはやり残し部分の確認のためです。
意外なキズ発見の意味も込めて。
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外側はあんまり進んでないように見えますが、実はシッポの中身をひたすら作っておりました。
Zm070924_03b
内部はまだヒミツ。

シッポ外側に関しては、ひたすら嫁さんから「キモい」を連発されております。
それはつまり造形的に成功という事ですか?
かわいらしく見えるよりはまあ100倍マシでしょうねえ。

話変わりますが、

「金田一耕助を読もうシリーズ」第3段「百日紅の下にて」を本屋にて立ち読みで済ませて来ました。

・・・全国の書店のみなさんゴメンナサイ。noirquiltさんゴメンナサイ。
いや、短編集の中でも数十ページくらいで、30分くらいで読めちゃったもんでつい・・・。
まあ、同時収録の他の短編も読まなきゃなりませんので、いずれこのお話が収録された文庫は購入致します。

↓↓以降、「犯人は誰」なんてことは書きませんが、展開上のネタバレが若干あるようにも思いますので、「今から金田一シリーズを読破しようと思ってて、一切のネタバレは受け付けません」みたいな人(なかなかいないとは思いますが)は読まないほうが、いいような気がします。

ストーリー的には、犯人が同形状・同内容物で1つだけ毒入りの酒を複数人に配って、どうやって目的を遂げるか?

なんですが、戦前に起きたその事件を、金田一は戦争中のニューギニアで事件の当事者川地君から話を聞いただけで、犯人と毒入りグラスの見分け方を当ててしまいます。

いや、この短編は、そんな事どうでも良いんです。
金田一はその当事者の一人「ニューギニアで死んだ戦友、川地」に頼まれて事件のあった地に謎を解決(事件としては終わってるんですが)するためにやって来ます。

その川地と金田一の戦地でのやりとり、金田一の検証ぶりを間近で見ていたからこそ、鬼頭千万太も引き上げ船中でいまわの際に、後事を金田一に託したのでしょう。
「百日紅の下にて」のラスト部分、すべてを終わらせて、戦友川地の無念を晴らした金田一は次の土地へ急ぎます。

あの獄門島へ。

詳しくはどこにも書かれないですが、金田一、川地、鬼頭は戦地で随分親密だったんでしょう。休むまもなく次の地へ向かう金田一を見てそう思いました。

川地「でさあ、グラスは全部同じ形で、入ってた酒は全部ジンだったんだ」
鬼頭「うーむ、ますます見分けがつかないなあ。君だって毒入りを取る可能性があるわけだ」
金田一「で、それは全部お盆に乗せられてきたわけだね?」

そんな3人のやりとりを想像して、少しニヤつく私。

こういうバラバラの作品群をほんの少しだけ繋げてみせる。
横溝さん、かなりお洒落なんですよねー。

次、何読もうかなあ。「不死蝶」がどうしても書店で見つからないんで、「悪魔の手毬歌」あたりにしようかなあ。

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コメント

呼ばれて飛び出て…noirquiltです。
ドラマの「横溝正史シリーズ」は僕も好きです。(世代的なものでしょうか?)

原作は中学生ぐらいの頃、角川文庫のを買ったら
夜に表紙の絵を見るのが怖くて
読むのを途中で断念した記憶があります。w
(日本人形系のリアルなイラストだったような?)

最近、早瀬さんが読まれてるので
僕も気にはなっているのですが
身辺が落ち着かないと手が出せません。
(うちの店にもDVDレンタルがあるから借りようかな?)

僕はコレクションしたいものを買うときは新品派ですが、
読みたい本は、
買うことが目的ではないので
立ち読みだろうと借り読みだろうと古本だろうと手段は選びません。
給料も安いし。(^_^;

しかし、これだけ読書レビューを書かれると
うちのBlogの立つ瀬がないなぁ。orz

投稿: noirquilt | 2007年9月25日 (火) 20時36分

インフェルノ、装着変身というよりs.i.cチックになってきましたね。尻尾のボコボコ触ってみたい(笑)。実は私も今、密かにインフェルノ組んでます(笑)。

キャラ的には明智小五郎より金田一耕介の方が人間的で魅力ありますよね。明智小五郎も初期の作品では「真相が判れば、事件や犯人はどうでも良い」というアナーキーなキャラで好きなのですが、後期になるに連れ、単なるスーパーヒーローになっちゃった、(というかならざるを得なかった)ので。

投稿: misodrill | 2007年9月25日 (火) 21時08分

noirquiltさん今晩は。
昔の金田一の表紙絵は怖かったですよね~。
「悪魔が来たりて笛を吹く」の表紙が怖かった記憶があります。
最近のモノは表紙デザインが変わっていて、そこがチョットだけ残念です。

そうそう、本格推理小説って、片手間で読めないですよね!
なんか、トイレ行って来たり、コーヒー炒れたり、儀式めいたことやって腰をすえて読みたい・・という感覚があります。

レンタルDVDなら少しお手軽ですんで、それで視聴されてはいかがでしょうか?
一気に原作が読みたくなる危険性もはらんでますのでご注意ください!^-^;

投稿: 早瀬五郎 | 2007年9月26日 (水) 18時59分

misodrillさん今晩は。
確かに金田一は駐在さんやお手伝いさんにも時々小ばかにされたりしますよね。
そのあたりの右往左往ぶりが、ホームズや明智とは違う親近感があります。

石坂さんの金田一はまだ、クレバーな感じを漂わせているのですが、いっきに人間臭くしたのは古谷さんだと思います(良い意味で)。

misodrillさんもインフェルノ組んでるんですか?
ミクロカスタムでしょうか?気になりますねえ。
楽しみにしております!

投稿: 早瀬五郎 | 2007年9月26日 (水) 19時01分

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