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2007年9月20日 (木)

朝走る

どうも、ハマってしまうとなかなか抜けられませんね。
早瀬五郎の横溝ミステリーを読もうシリーズ「獄門島」に続く第2段、「夜歩く」を手近な書店で購入してまいりました。

いや、まだ全部読んでないんですけどね。

「本陣殺人事件」とか「八ツ墓村」とかは、メジャーすぎていきなり気がひけるので、「夜歩く」くらいから読んでみます。

勉強、造形、読書、ネサフ(ブログ更新含む)

と4足のわらじを履く日々となっておりまして、寝不足も加速度的だったりします。

でもミステリーやめられないんですよねー・・・。

「夜歩く」は読破1回目のインパクトがハンパでは無い作品であると思います。
全ミステリー中とまでは言いませんが、金田一ミステリーの中では、読後の感想

「しまった!やられた!」部門第1位

だと思います。

細かなディテールは完璧に忘れたのですが、その「しまった!やられた!」感だけはずっと頭に残ってます。
このインパクトは、最初の1回目でしか味わえない。

そして、映像化に関して、そのインパクトの部分がまったく使えない小説だったりします。
テレビや、映画や、漫画といった絵媒体では「真犯人がどのようにして物語に登場してくるか?」が表現できないはずです。
グロテスクで映像化できないという意味ではありません。
真犯人が常に全裸とか、そういう事でもありません。
(いや、グロテスクとか、全裸とか、映像化しようと思えば出来ない事はないか・・・)
もっと何かこう・・・自分の価値観を粉微塵に吹き飛ばされるような・・・そんな犯人です。
例えるなら、

「目をつぶって味噌汁だと信じてゴクゴク飲んでいたものが、目を開けてみたらカレーライスだった」

そんなたぐいのトリックです。
古谷一行さんの金田一シリーズで映像化されているんですが、その部分を完璧に外して普通のミステリー物として描かれているので、インパクト8割減です。
「夜歩く」は是非小説で読んで欲しい作品です。
催眠術とか超スピードとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。 もっと 恐ろしいものの片鱗をぜひ皆さんにも味わって欲しいのです。

ところで私、角川さんの回し者ではありません。

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コメント

「夜歩く」も確かに読んだんですけどさっぱり憶えてないです・・・・。やっぱりとっとけば良かった。
映像化不可のトリックと言うと叙述トリックでしょうか?叙述トリック好きなんですよね。映画化された(笑)「ハサミ男」とか、個人的に大好きな小林泰三の「密室・殺人」とか、綾辻行人の「館」シリーズも一番好きなのは「人形館」だし。
やっぱあの「騙されたーーーっ」てガツンと来るのが良いです。

投稿: misodrill | 2007年9月20日 (木) 23時59分

misodrillさん今晩は。
そうでしょー。取っておけば良かったと思いますよねー。
私もミステリではないですが、かなりの数の特撮関係本処分しましたからねぇ。
時々真剣に後悔します。

で・・・やはりスルドイですね。叙述トリックですよ!
1回読んだら、2回目から急にトーンダウンする叙述トリックですよ。

「これはボクの向かいの家で起きた惨劇です」
なんていう書き出しの小説を読んでいて、最後の方で「ボク」が女の子だったり、犬だったりなんて事、平気で出来ますからね、叙述トリック。

1回目の破壊力はハンパないですけどね。

もう、misoさんふたりで、「横溝ミステリー読もう会」結成しましょうよ。
ブクオフなら文庫本100円くらいで手に入ると思いますし、角川以外の金田一作品なんて、ブクオフじゃないと手に入りそうにないですし(汗)。
私はもう、走りはじめてしまいました♪

投稿: 早瀬五郎 | 2007年9月21日 (金) 18時50分

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