坊っちゃんのひまわり観察日記_02

ふたばもすっかり大きくなりました。

地味な成長ですが、見守っていきたいところですね。
ひまわりってどれくらい大きくなるのだろうか？
私の背丈より、大きくなるだろうか？
坊っちゃんの蒔いた種は、私より大きな花になるだろうか？
坊っちゃんは、私より・・・

さて、

・親友が残したジッポのライター
・ライバルとどちらの道に行くかコイントスで決めた時の銀貨
・恋人のペンダント

だいたいこんな物を物語の主人公が貰ったら、スナイパーに狙撃されるフラグが立っております。
この間、坊っちゃんから木製の手作りメダルを貰いました。
（といっても坊っちゃんは字を書いただけで、大半は大工である、じいちゃん（私の父）に作ってもらったようですが）
私もこのメダルを胸のポケットに入れておけば、どんな事があっても大丈夫。
どんな拳銃の弾も、暴漢の振り回すゾリンゲンのナイフも見事受け止めてくれるはずです。

それはまあ冗談として、木のメダルを貰いました。何の記念日でも無いのに。
金でもない、銀でもない、銅でもない。木のメダルです。
表には私の名前が書いてあり、裏には坊っちゃんの名前が書いてある。
坊っちゃん自身にではなく、坊っちゃんの心に聞きたい。

私は、こんな素晴らしいメダルを貰う資格があるかい？

坊っちゃんは、時々父さんの心の内の物凄い弱い部分を突いてくるね。
しかも何の準備もしてない時に。
これから先、坊っちゃんからどれくらいの物をもらうのだろうか？
私はその度に、「もらって当然」みたいな顔をして立っていられるだろうか？

坊っちゃんには、私よりはるかに大きな人間になって欲しい。
坊っちゃんにはその素質があるはずだ。