Ｌove & Peace

４月１０日は結婚記念日です。８年経ちました。
と、昨日うちの嫁さんに言ってみたら、

「あ！そうだ」

とのこと、やはり忘れていたようで。
が、しかしそれでいいんです。そこが重要。

以下、超個人的な話ですので、興味ない方はスルーのほうが良いかもしれません。

嫁さんは、時々言います。
「もう、独りぼっちだったあのころには戻りたくない」

その言葉は多少大げさですが、嫁さんはもっとも多感な時期に母親を病気で亡くし、うまくいかなくなった父親と弟から離れ、独り暮らしをしておりました。嫁さんには「奇跡的な仕事運」があり、「事務用品販売会社のＯＬ」「健康ランドのフロント」などを経て、私と出会った時は広島市内に２店舗あるビジネスホテルのフロントをやってました。バリバリのキャリアウーマン（死語中の死語）だった嫁さんは、私でも驚くほどのヤセの大食いで、見た目からは想像つかないド天然だった。

（天然はやがて坊っちゃんに受け継がれてゆく）

働く女だった嫁さんは、以外にあっさり仕事を捨て、独りで生きてく道も捨て、ふたりで生きてくことを選びました。
やがて自らの分身をふたり儲け、家族は４人になっていった。

昨夏ブログをはじめる際、家族記事のカテゴリ名を「ふたり」にしようか「ピース」にしようか、かなり悩んだという秘話は今日まで取っておいた私の個人的な楽しみ。
指でＶサインを作るピースは「ふたり」ともとれます。
私と嫁さんのふたり、子供たちふたり、私と坊っちゃんのふたり、嫁さんとお嬢ちゃんのふたり・・・
そういう意味でふたりというカテゴリ名にしました。
ピースではさすがに韜晦趣味すぎると思ってやめました。

話を戻して。
女友達と自由に夜の街を遊び歩いていたあのころには戻りたくないという嫁さん。

誤解を生みそうなのですが、単純な、「働く女性」「家庭を守る女性」どちらが正しいなどという生産性の無い議論をするつもりではありません。

「一度失って再び手に入れた『家族』をもう失いたくないから、あの頃に戻りたくない」そういう単純なお話です。
嫁さんはもともと外向きの人間なので、子供達の手がある程度離れれば、また仕事を始めることと思います。
ただ今は、記念日も思い出せないほど忙殺されながら、子供達のケツをけっ飛ばして（ホントに蹴ってるわけではありません）暮らす毎日に満足しているからなのでしょう。
記念日をアテにしなきゃならないほど、夫婦仲が冷めているとか、

そういう事ではないですよ！

そして、「記念日を大事にしているから、不幸」なんて２元論者なわけでもないですよ！
ああ、日本語は難しい。

とにかく今日は記念日なんです。
嫁さん、いつもありがとう。どれほど感謝しても、し足りない。