見えない何かを超える
あとから読み返してみて、今回の記事は随分抽象的だなと思ったのですが、そのままアップしてしまいます。それもまた良いかもしれない。
誤解されがちですが、私は造形作業を行う時、明確なプランを立てません。
「緻密に計算」とかが苦手なんです。
「最初にラフ画を描いて、それに基づいて造形を始める正しい人」に出会うと、わけもなく感動してしまいます。
私はいつも、ゴールを想像せず、適当に作り始め、ほぼOKという所で作業をやめてしまいます。
そんな無計画人間なので、作り始めて途中で止まっているものも結構あります。
未完成のまま放置している物を私の中で
「ラインを超えない物」
と呼んでいます。
これまた明確では無いのですが、私の中にラインがあります。
これの説明は非常に難しいわけです。しかし、確かに
「ウォーッ超えたーー!」
という瞬間はあるんです。
そのラインを超えた物だけが、ゴールにたどりつくようになっています。
これは経験上100%です。
ミクロマン改造ライダーマンは、バイクアームというアイディアの時点でラインを超えました。
ミクロマン改造仮面ライダーカリスは顔が出来た時点で(ちょっと山崎努さん似)。
ミクロマン改造仮面ライダーレンゲルは、作ろうと思った時点で(それだけ好きなキャラなんです)。
キョーダイン弟グランゼルは顔を作った時点で。
キョーダイン兄スカイゼルは途中挫けかけましたが、背中にタンク2本背負った時点で。
瞬間接着剤のフタで顔を作ってる時点では、到底ゴールは見えてませんでした。
透明フードをひとまわり小さく作り直そうと思っている仮面ライダーGENESISは、多分それが出来た時点でラインを超えるはず。
ベルデは4年前から未だに見えて来ず・・・
「楽しんで作る」ではなく、作業のように作ってしまう・・・
何故なのか、自分でもサッパリわからず。
実はさんざん気をもたせたライオンの怪人も、まだ私の中でラインは超えてません。
ヨロイ元帥も、失速中。
私自身がインパクト重視だからなのかもしれません。
ヨロイ元帥やヒルカメレオン将軍は、もうひと暴れ欲しいところです。
ヒルカメレオン、思いっきりヒルにしてみようかなあ・・・
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コメント
造形力や手間の掛かり方は全然落ちますが、自分もそんな感じのいきあたりばったり方式ですヨ。ウチのは大概ミキシングなので、ジャンクパーツとかをこねくり回してる時に、「これって○○になるかも!」ってのが最初のキッカケになる場合が多いです。いや、結局どーにもならない場合もありますが。
投稿: misodrill | 2007年1月30日 (火) 20時57分
ベルデはたぶん、死に神カメレオンに負けているんです(オリジナルがね)
ラインは造形ではなく、塗装にあるような気がします。下半身をクリア素材で作り直し・・・というのは反則ですよね?
ライオンの怪人は、ずばりライオンの顔が二つある時点で迷いが出ちゃったのでは?
ザリガニも、ザリガニ自体がまとまりが良いですから、解体させることが難しいですよね(そもそもデストロン怪人なのに、合成する機械部分を鎧=甲羅としている彼が悪い)
GENESISは・・・すいません、燃料補給していない僕が一番悪いです。
投稿: 嵐田雷蔵 | 2007年1月30日 (火) 23時24分
私も工作に入る時は頭の中である程度イメージが固まってから動き出し、細部は作業をしながら考えますので同じですね。
だから「壁」にブチ当たると弱いのですが・・(苦笑)
ただいま装着キョーダイン、早瀬さんに続けと作業を進めています。それなりに形になってきましたがまだ時間がかかりそうです・・・ガンバリます!
投稿: ゴンザレスZ | 2007年1月31日 (水) 00時03分
misodrillさん今晩は。
多分、判ってくれると思うのですが、
「あのパーツをあーして、○○の□パーツを逆さにつけて・・・」
みたいな構想時が実は一番、楽しいですよね!
で、実際組んでみると、
予想以上の合い具合→完成までノンストップ。
予想に反して合いが悪い→放置ほぼ確定。
そんなイキアタリバッタリ造形なんですよ。
造形の楽しさの内6割はミキシング案をひたすら脳内でこねくり回している時だと思います。
投稿: 早瀬五郎 | 2007年1月31日 (水) 00時09分
嵐田さん今晩は。
GENESISはこちらこそすみません。
昨年のオフ会でもおおいに盛り上がりましたが、フードの大きさと基部の大きさの落とし所ひとつにかかってると思います。
我が工房のヒートプレス部は冬限定ですので(夏にストーブ出せないんです^^;)、フードは近々絞りだしておきます。
これさえ上手くいけば、あとは流れ作業のように出来ちゃうと思っております。
他の物は、一度破綻するまで、ムチャクチャやってみないと、ラインは見えてこないかもしれません。
「ハマれば楽し」という感じです。
投稿: 早瀬五郎 | 2007年1月31日 (水) 00時18分
ゴンザレスZさん今晩は。
ムム!装着キョーダインついに始動ですか?
あの時代のソフビ、硬そうですよね~。
ゴンザレスZさん独壇場の「正規製品版ライクなキョーダイン」待ってますよ!
出来上がったら、あっかーさんの所と和彦@さんの所でいっしょに「暴れ」ましょうね!
う~期待高まる。
投稿: 早瀬五郎 | 2007年1月31日 (水) 00時25分
今回もスカイライダーの時と同じくファースト素体を使用しています。ソフビの方が古き良き香りプンプンの出来具合いなもので、思いっきり趣味の方へ走ってオリジナルのデザインからどんどん外れていっていますので、どんな仕上がりになるかは自分でも想像ができません・・・。
それと、キョーダインのLD全話中古で購入しました。プレイヤーを持っている友人に頼んでDVDに落としてもらいます。
それが製作に油を注いでくれそうです。
投稿: ゴンザレスZ | 2007年1月31日 (水) 21時39分
ゴンザレスZさん今晩は。
思い入れの深さが垣間見えます♪
ファースト素体は余分なディテールが少なく、かつ可動範囲も期待できて良いですね!
アレンジは悩み所であろうと、推察いたします。
ある意味、オリジナルのデザインが完成度高いですものね(なので私は色物暴走で走り抜けちゃいました)。
楽しく暴走してくださいね!気長に待ってますー。
投稿: 早瀬五郎 | 2007年1月31日 (水) 23時24分