大きすぎる期待
メリークリスマス!
・・・
・・・
すみません。特に次に何を言うか決めてませんでした。
さらっと流してください。
本来なら、明日の朝、坊っちゃんの枕元にプレゼントおいておくべきなのでしょうが、月曜の朝に
「ウワ、スゴイナア。ドウヤッテアソブンダイ」
などと坊っちゃん相手に小芝居打ってる場合じゃないので、今朝そっと枕元にプレゼント置いておきました。
喜んでましたねーーー。坊っちゃん期待通りのリアクションありがとう。
さて、話はすっかり変わります。
以前私はミステリマニアで、
「ディクスン・カー『緑のカプセルの謎』読み始めました」
みたいな事を言ってましたが、つい先日それを読み終えました。
正直、微妙・・・
いや、良い作品でしたよ。犯人のしかけたトリック、被害者のしかけたトリック、2重に引っかかる当事者達。
面白いのは間違いないのですが、私の期待が大きすぎて、その期待値に到達してくれませんでした。
事前にあまり期待を大きくするものでは無いと、悟りました。
以前、「韓国のりが美味い」と色んな人から聞かされて、想像だけで数年間過ごし、いざ韓国旅行に行った人から頂いたお土産の韓国のりを食べてみたら普通ののりだったという感覚に近いものがあります。
あるいは、昔「ベアマーダー竜介」という漫画があって、主人公が物凄い小顔で、
「いやもう、ホント顔小っせえんだって」
「体に対してこんなだぜ、こんな!」
「30等身くらいなんだよ!!!」
とかさんざん言ってたんですが、近年古本屋で立ち読みしてみると、以外に普通のサイズの顔だったとかそういう感覚です。
(判りにくいよ例えが)
面白さがダイレクトに伝わらない理由のひとつとして、翻訳されてからかなり時間が経っているというのがあると思うのです。
言い回しとか、ファッションの表現とかが古すぎて、イメージが湧きません。
「そのとき□□窓から入ってきた犯人役の男は○○博士のような出で立ちで、△△帽をかぶり・・・」
・□□窓の形が掴めません。普通の窓を想像して読み進めていいの?オチに関係ない部分なの?
・その○○博士というのは小説に直接登場しない人物だけど、日本でいえば「佐々木小次郎のような姿」みたいに、万人にイメージ喚起しやすい人物なの?
・△△帽はやっぱりググらなきゃダメ?
といったように、どうもイメージがぼやけて、読みながらかゆい所に手が届かない感じです。
コスト面で難しいのかもしれませんが、一度翻訳しなおしてもらえると、グッと読みやすくなるとは思います。
しかし、そんなこと言ってるようじゃ、まだまだ私はミステリマニア初級なんでしょう。
この作品呼んでいる最中に、夏侯さんから「宮部みゆき 『本所深川ふしぎ草紙』」を借りたのですが、こちらの方がはるかに面白かった。ミステリとしても、普通の読み物としても。
こんな格好、あんな場所、こんな食べ物等出てきますが、だいたい既知の事ばかりなので、読んでいて思考が立ち止まることなく、スイスイ読んでいけます。
日本人なんですねぇ・・・
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コメント
創成期のミステリだとある意味時代小説と言っても良いくらい昔ですからね。せめて注釈くらいないとキツイかも知れませんね。現代日本とは常識や考え方も違いますし。ミステリでしてはいけない「十戒」に「中国人を出してはいけない」が入っちゃう時代ですからねぇ。
投稿: misodrill | 2006年12月25日 (月) 23時01分
最近宮部みゆきの本を3冊連続で買いました。しかし気づきました。
古本屋で買った方がいいんじゃないか!
気付くの遅…
投稿: 夏侯 | 2006年12月26日 (火) 08時59分
misodrillさん、こんにちは。
そうなんですよ。
注釈か、もしくは簡単なイラスト付けて貰えると、助かるなあとは思うんですが、説明しすぎても推理する醍醐味が薄れますし・・・
難しいですね。
ただポアロとかホームズとかは、昔の訳書で読んでいても違和感が無いので、描写や小物が比較的普遍の物なのかもしれないです。
投稿: 早瀬五郎 | 2006年12月26日 (火) 12時28分
夏侯さん、こんにちは。
私は読めれば良い派なんで、欲しい本はひたすら古本屋で買います。
でも続き物で中が抜けてるやつが困りますね。
あと古本でもあまりにも古い物になると経年劣化が激しいし、読むことでさらに劣化していくので、読み捨て用と保存用が欲しい時はあります。
昔、夏侯さんに借りて、面白くて自分でも買った「西遊記 平凡社完訳版」なんかもそう。
読めば読むほど痛んでいく感じ。
最終的には粉末になりそう。
投稿: 早瀬五郎 | 2006年12月26日 (火) 12時30分