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2006年10月31日 (火)

灰燼

「日本の道100選」は、北海道札幌大通りから始まって、文字通り日本全国から100の道が選出されていますが、上から数えて76番目、「美術館通り」は、私の自転車通勤路でもあります。
ここ数日、体感する風に季節の移り変わりを感じてきました。

美術館通りは簡単に言ってしまえば、レンガ畳の並木道で、ゆるやかな坂道です。当然の如く美術館があり、郷土、歴史民族資料館もあります。
坂道は今ちょうど黄色い落ち葉の季節になり情緒があり良い感じになっております。

とは言うものの・・・他県から観光で訪れた人は、「おもむき有る道だなあ」と思われるかもしれませんが、子供の頃から歩きなれてる私にはもはや何の感情も湧かなかったりします。

坂道を登って少し道なりに歩いて行けば、「正岡子規の句碑」があり、すぐそばに「大和の碑」もあります。

こう書くと、「オオ、文化の香り高き土地ですね」と思われるかも知れませんが、やはり子供の頃から自転車で走り回っていた私には、何の感情も湧かなかったりします。
それが現実なのかもしれない。

怒られそうですが、「見飽きる」という事も現実としてあると思うのです。
しばらく故郷を離れ、また戻って来たりすると、万感こみ上げるものがあるのかもしれない。
水や空気と同じで、故郷もずっと身近にあると、ありがたみが判らないのでしょうか?

昔、熊本に観光旅行に行った時、徳富蘆花が幼少時すごした住居跡を資料館とした徳富記念園など訪れた時は、わけもなく感動したのですが、現地の人の案内は淡白でした。
そういう物なのかもしれない。

簡単に手に入らないものほど、その人にとって貴重で、価値があるものなのかもしれない。

お?何か小難しいこと言おうとして、物凄くアタリマエの事を偉そうにカタっている気がする。みっともないのでこのへんでやめましょう。

そんな感じの99個目の記事でした。いよいよ次で100個目の記事ダー!
ブログ始めてそろそろ3ヶ月になろうとしておりますが、基本飽き性の自分がこんなに一つの事を毎日続けているのは、かなり珍しい事かもしれない。

いつもコメント頂く方々には感謝しています。ROMの方々にももちろん感謝しています。
「こーゆーのはイカンよ」とか「こんな事、書いてほしい」みたいな要望がありましたら、こっそり教えてください。

可能な限り、対応するような、気がするような、そうでもないような(←自信が無いなら言い出すな!)。

例によってそんな感じのグダグダ日記でした。

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雑記2006」カテゴリの記事

コメント

がんばって続けてください!

わたしも飽き性なのですが
まいにち続けているせいか
なんとなく更新するのが日課になってしまってます。

2,3日休むとそのまま
ずるずるとフェードアウトしていくような気がして
休めないんですよw

投稿: Moonface | 2006年10月31日 (火) 23時05分

う~ん、そうかも知れませんが、「地価下落率全国一」の某市に住んでる自分としてはやっぱ羨ましいかな(笑)。最近は某キャッツアイで有名になりましたが寂れっぷりは変わらずです。

投稿: misodrill | 2006年11月 1日 (水) 00時01分

僕の育った(今なお住んでいますが)町なんか、消滅しちゃいました。
風景は変わらないのに、生活圏とは直接結びつかなかった市に編入され、その市を頭(かしら)にした住居表示を見て、感じるメリットといえば、郡部名が無くなった分、住所を書くときに2秒くらい早く書けるくらいのものです。
それでも、往復250kmの通勤を毎日やってでも、離れがたい。
故郷であり、ベースなんでしょうねえ。

投稿: 嵐田雷蔵 | 2006年11月 1日 (水) 01時06分

今住んでるところに
頼山陽邸などがある町並み保存地区なるものがありんすが小学校で見学に行って以来まじまじと見て無いですね~。
千鳥足で通りすぎるくらいです。

投稿: ハンチョリーナ | 2006年11月 1日 (水) 18時42分

Moonfaceさん今晩は。
『2,3日休むとそのまま~』
ていうのは、物凄く同意。
1日が2日になり、1週間になり、

ま、いいや

てなっちゃうんで。

今は楽しいばっかりですので、問題ないのですが、
「しんどいなあ、面白くないなあ、でも更新しなきゃなあ」
てな感じになってきましたら、スパッと辞めようと思います。

投稿: 早瀬五郎 | 2006年11月 1日 (水) 19時20分

misodrillさん今晩は。
えー!私からしたら、その某キャッツアイロケ地の方が、味があっていいなあなんて思うのですが、やはり「隣の芝生は・・・」という事なのかもしれませんね!

「寂れたところもまた可愛らしいなあ^^」
などと最近故郷の風景を見て思うようになりました。

来年のテーマは「故郷への愛」で行きたいですね。

投稿: 早瀬五郎 | 2006年11月 1日 (水) 19時26分

嵐田さん今晩は。
統廃合関係で名前が変わる、無くなるというのは、なかなかさびしいものがありますね。
壮絶な通勤距離(^^)を押しても故郷に留まるというのは、それだけ嵐田さんの中で何かあるのでしょうね。
私なぞ、偉そうな事書いてますが往復250キロと言われちゃうと、家移りを考えてしまいそうです。
やはり来年は「故郷への愛」強化年に致したいと思います。

投稿: 早瀬五郎 | 2006年11月 1日 (水) 19時39分

ハンチョリーナさん今晩は。
自分の記事と、皆さんのコメント見ていて判りました!
「故郷を大事にしていきましょう」
頼山陽邸もぜひ一度シラフの時に、しげしげ見てあげてください。
きっと趣きあるたたずまいだと思いますよ。

極論すれば、「記念館」とか「有名人の生家が」とか無くても、きっと故郷には味があるはず。
私も小学生以来まじまじと見ていない「大和の碑」をじっくり味わってみようと思います。

投稿: 早瀬五郎 | 2006年11月 1日 (水) 19時45分

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