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2006年9月13日 (水)

こんにゃく版複写機て何?

あまり詳しく書けませんが、ウチの会社には商品を開発し販売する部署があります。
商品には、やはり売れそうな名前をつけたいところです。
仮にマツダさん以外の自動車会社が、新商品に「RX-7」とは名づけられないわけでして、
同業者製品に限らず、世の中の既に登録された商標をニラみながら名前を考えねばならないことになります。
名前候補があがった時点で、まずウチは特許庁の電子図書館に行きます。
で、名前検索を行って、すでに登録されているものなのかどうなのかを確認します。
とある商品をとある媒体で販売しようと思ってずっと下準備をすすめておりました。
先月くらいに電子図書館で調べていた時は、その商品名では登録は無かったのです。
昨日、さあ特許事務所に出願のお願いに行こうと、念のためもう一度調べてみたら、今年の8月初旬に某大手さんが出願してる!
競合しない名前から、考え直しです。orz

話のついでなので「RX-7」について調べてみました。
色々な区分で商標が登録されています。
区分とは【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】と示される通り、どんな商品なのかという住み分けで、普通一般的には名称とセットで登録申請されます。
言い換えれば、区分で競合しなければ、RX-7という名前を使えるということになります。
乱暴に言ってしまえばそういうことです。※ただ、RX-7自体はビッグネームなので、商標法に引っかからなくとも、黙って使えば別な法律にひっかかるでしょう。

「1個の名前で登録したからといって、世の中のすべての製品に文句言ってはいけないよ」ということなのでしょうね。

RX-7ですでに登録されている商品区分としては・・・
区分9.レコード,家庭用テレビゲームおもちゃ 他多数
区分12.自動車、自動車部品、その他本類に属する商品  他多数
区分15.楽器  他
区分16.印刷物,書画,写真,歌がるた,こんにゃく版複写機 他多数
区分20.液化ガス貯蔵槽,麦わら,木皮わらきば鯨のひげ 他多数
区分24.織物、どん帳,織物製トイレットシートカバー,遺体覆い,経かたびら 他多数
区分25.洋服,コート,セーター類,ワイシャツ類、布製幼児用おしめ 他多数
区分28.遊戯用器具、すごろく 他多数

基本的にマツダさんが押さえてますが、RX-78RX-75アニメ関連の方が押さえてますね。ここを見に来ている人に、説明は不要ですよね。
区分20の幅広さは異常ですね。「わら」にRX-7て名前をつけて権利を主張しようとする人なんているんでしょうか?
区分15・・・楽器ダメですか。
区分28の遊戯用具も物議をかもしそうなところですね。おもちゃ関係はあの車を使う場合、使用料だったり、ロイヤリティだったりを、マツダさんに払わなければならないのだろうか・・・
気になる。

区分24のどん帳とか、遺体覆い、経かたびらでなぜRX-7が押さえられているのかが不明だ!
劇場とかで、
「どん帳はやっぱりRX-7がいいよね」
なんていうネーミングはNGなのか!

事件現場で、
「遺体運べ!RX-7掛けろ!!」
なんていうネーミングはNGなのか!

そもそも、商標登録って、先に申請だしちゃったモン勝ちなのか?

そろそろ長くなってきましたので、次回の仕事カテゴリでそのへんの話を・・・。

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コメント

何かで読んだような記憶があるが、あまりにも無関係な物に
余りにもな名前を登録しようとしても、撥ねられるってあったような…
突拍子もないものでなければいいんかい?って問題も出てくるんだろうけど…
まあ、ここら辺は微妙だよねw

投稿: KKMD | 2006年9月13日 (水) 21時10分

うちのサイト名で検索をかけたらいきなり15件
ええーっ? 使っちやだめなのかーっ
と開いてみると「ドッグバート」
・・・へなへなです。
ド・ついたろかーっ

投稿: 嵐田雷蔵 | 2006年9月13日 (水) 21時34分

KKMDさん今晩は。
そう、結構審査は厳しかったりするんですよ。
申請してから10ヶ月くらいして落とされたり。
商標をとったからといって好き放題やってると、
独禁法や懸賞法なんかに引っかかったりしますんで、
注意が必要です。

いざ係争事になったりしたら、今度は過去の判例と比較して、
白になったり黒になったりですから。

何事にも謙虚な態度というのが重要な気がします。
それがケンカを売られないコツでしょうか。

投稿: 早瀬五郎 | 2006年9月13日 (水) 23時49分

嵐田さん本日2回目の今晩はー。
実はToys hangerはずっと狙っておりました。
あらためて、今後ともよろしくお願い致します。

それよりも・・・
>開いてみると「ドッグバート」

すみません笑ってしまいました。
「ッグバート」が引っかかったんでしょうか?
ずいぶんファジーな検索機能ですね。
私からも特許庁さんにツッこんでおきます。

「ド、ついてるや~ん」

投稿: 早瀬五郎 | 2006年9月13日 (水) 23時56分


こんにゃく版複写機は要りませんが

『翻訳こんにゃく~』(パラッパラッパパーン)と
『暗記パン~』(パラ以下略)
は欲しいですね(^^)?

投稿: カモタロー | 2006年9月14日 (木) 00時57分

カモタローさん今晩は。
確かにそのふたつは欲しいですね。
おそらく開発者は最初他国言語の解せる「粉薬」を開発したはずなんですよ。
それが営業サイドの方から
営業「こんにゃくに練りこんで『翻訳こんにゃく』とかどうですか?」
トップ「いいね~」
開発「ええ~?」
という感じなのではないかと(^^;)

あと、
「ノーリツチャッチャカ錠」や「ねむくならない薬」
このへんも夜更かし組にとって非常に気になるアイテム!

まちがっても「苦労みそ」で作った味噌汁に「アドベン茶」は許してほしいです。

投稿: 早瀬五郎 | 2006年9月14日 (木) 01時38分

経かたびらにRX-7…
非常に現代的な響きですね。
ちょっとオシャレな気もしてきました。
名前って、重要なんだなぁ。

投稿: puriri | 2006年9月14日 (木) 05時21分

puririさん今晩は。
いつもコメントありがとうございます。

なぜそんなところまでカバーしなければならないのか、謎なのですが、もしかしたら湿っぽいイメージの物に使われたくなくて押さえているのかもしれませんね。

名前はその物の認知度、売れ行きを左右しますので、やっぱり重要ですねえ。
商品のネーミングに関しては、記事にしようかどうしようか迷っているネタがあるんですが、業界暴露話みたいになってしまって危険なので、今のところはお蔵にしております。

物言えば唇寒し“安芸”の空

投稿: 早瀬五郎 | 2006年9月14日 (木) 20時14分

こんにゃく版とは
平版印刷の一種
ゼラチンとグリセリンを平皿に流し込んで固めた物に染料で書いた原稿を転写して版を作りこれに湿り気を与えた紙を押し当てて印刷する。だそうです。
もとはコンニャクを用いたからとか。そのコピー機がこんにゃく版複写機。寒天版もあるそうで。

遅ればせながらコメント書いてみました。

投稿: 夏侯 | 2006年9月15日 (金) 13時00分

夏侯さんコメントありがとうございます。
(若干、コメントしてくれってムリヤリ誘ったんですが)
古い記事にも遠慮なくコメントください。
ズバーとした物言いに期待。

「こんにゃく版」の調査ありがとうございます。
昔の技術なのかなあ。まさか今現実にこんなことやってる人いないような気も・・・
でも商標で押さえてあるんだから、現代技術なんだろうか?

寒天版は女性にやさしいコピー機ですね。

投稿: 早瀬五郎 | 2006年9月15日 (金) 18時32分

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