はじめに言います。ツマラナイ記事です。
「マズいラーメン屋」といった看板を出している店が実はウマイというオチは、手垢が着き過ぎた昭和のギミックですが、以下の記事は本当にツマラナイです。
記事更新と見せかけ、私の昨日の勉強のまとめですので、ツマラナイです。しかも長いです。読めば日商2級の試験を受けてみようかな?という気に・・・ならないですわなあ。
単純個別原価計算は、大量生産ではなく製品ごとに生産する製造業が行う原価計算なのですというような事を何回か、書いてきました。
スペースシャトルとか、大型タンカーとかをベルトコンベアに乗せて1日に100個も200個も製造はしないですよねえ。
勉強を進める上で、工場の様子を想像しながら、理解していくべきなのでしょうね。
原価には製造直接費と製造間接費があります。
たとえば、潜水艦とポルシェを両方製造している会社があるとします。(無いですが)
「スクリュー」はどう考えても、ポルシェには使わないですし、「ワイパー」は基本的に潜水艦には使わないでしょう(多分)。
潜望鏡を加工している工員の賃金は潜水艦カテゴリにしかなりません。
これらは全て、製造直接費となり、明確に潜水艦の費用、ポルシェの費用と色分けできます。
しかし、機械設備費とか、マシン油とか、工場長の給与とか、事務員さんの給与とか、機械修理工の賃金とか、材料倉庫の家賃とか、明確な基準で分けられない物もあります。それらはすべて製造間接費となり、何かの基準を設けて、各製品の費用として割り振らねばなりません。
その方法が単純個別原価計算です。※キレンジャーの回を・・・参考にはなりませんが、思い出してあげてください。
また、偉そうな言い方をしておりますが、私もテキストや問題集を見て咀嚼しながら書いてますんで、どうか安らかなお気持ちで読み流してください。
【問題】※市販のテキストの問題そのまま転載できるはずもないので、諸々オリジナル解釈を加えながら変えております。
次の製造勘定と原価計算表の黄色い空欄を、何が何でも埋めよ。
製造間接費の配賦のやり方は製造直接費法(直接原価法)だ。
セイウチ小屋と巨大ロボはやっとこ今月中に完成したが、潜水艦とポルシェは来月持越し。
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面白そうな工場だ。ポルシェ製造部の工員は皆プライベートでもポルシェ乗ってないと怒られるんだろうか?
見たところ、潜水艦の製造間接費とポルシェの前月繰越は簡単な算数で出せますね。
ポルシェの前月繰越
製造勘定の前月繰越(合計値)600,000-セイウチ小屋の前月繰越100,000-潜水艦の前月繰越200,000=300,000
潜水艦の製造間接費
5,825,000-200,000-2,200,000-200,000-100,000=3,125,000
これで原価計算表の製造間接費の合計は13,625,000と決定する。
製造勘定の製造間接費の欄も13,625,000に自動的に決定。
問題文で「製造間接費の配賦は製造直接費法だ」と言い切っているので、製造間接費と直接材料費、労務費、経費がすべてはっきりしている潜水艦から配賦率を割り出す。
潜水艦の製造間接費は合計から逆算したが、本当は直接原価にある率をかけて求められているハズ。
本来は指図表の潜水艦欄で直接とついているものをすべて足して、何らかの率をかけ、出た数字が3,125,000だったハズ。それを式にすると
3,125,000=(2,200,000+200,000+100,000)×配賦率
配賦率=2,500,000÷3,125,000
配賦率=0.8
この率をもとに、セイウチ小屋、ポルシェ、巨大ロボの直接原価を製造間接費から逆算していく。
セイウチ小屋の直接原価は
セイウチ小屋製造間接費3,000,000=直接原価×0.8
直接原価=3,000,000÷0.8
直接原価=3,750,000
直接原価3,750,000=直接材料費???+直接労務費500,000+直接経費???
というとこまで追い詰めるが、今はまだここまで。もう1手必要。
ポルシェの直接原価を4,375,000と割り出す。
ポルシェ製造間接費3,500,000=直接原価×0.8
直接原価=3,500,000÷0.8
直接原価=4,375,000
セイウチ小屋と違い材料と経費の2つまで判明しているので単純な引き算で直接労務費が1,345,000に決定。
なだれのようにポルシェの合計が8,175,000に決定。
オオ!潜水艦とポルシェの欄が埋まった!
問題文に潜水艦とポルシェは完成したと書かれていない。
2つの各合計欄の合算が14,000,000。これが製造勘定の次月繰越(未完成なので、製品に非ず)。
これまでと同様に巨大ロボの直接原価を5,000,000と割り出す。
製造間接費4,000,000=直接原価×0.8
直接原価=4,000,000÷0.8
直接原価=5,000,000
製造勘定の賃金(労務費)合計が2,845,000なので、直接労務費は引き算して800,000
2,845,000-500,000-200,000-1,345,000=800,000
これで材料と労務費の2つまで判明したので単純な引き算で直接経費が200,000に確定。
5,000,000-4,000,000-800,000=200,000
巨大ロボ欄もコンプリート!
同時にセイウチ小屋以外の直接経費欄がすべて埋まったので、製造勘定の経費合計380,000から引き算していき、セイウチ小屋の直接経費は50,000
セイウチ小屋の直接材料費は
直接原価3,750,000-500,000-50,000=3,200,000
をを!原価計算表がすべて埋まった。
製造勘定の直接材料費も、4製品の合計により12,400,000と判明。
問題文にセイウチ小屋とロボは完成したと書いてあるので、製造勘定の製品はセイウチ小屋合計とロボ合計の足し算
6,850,000+9,000,000=15,850,000
製造勘定の借方貸方ともに合計が29,850,000でそろった。
とりあえず出来た。
いつも思うのですが、ロジックパズルのようだ。2級が力技では合格しないといわれるゆえんなのか・・・。
資料として自分でまとめていく作業は、非常にわかり易くて良い。
そして確実にひとつわかったのですが、
このペースでは間に合わない!
あと、もうひとつ、
ここまで読んだ人は、本当にエライ。
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