資本等式とは
簿記というカテゴリは基本的に自分の考えの整理のために作りました。
会社で後輩に仕事を説明するために資料を作ることがありますが、その資料を作成する作業によって、以外な再発見をすることがよくあるので、このカテゴリも誰かに説明する形で書いていきます。
「蒸しパンの味よりは興味がある」とか、「ヒマでヒマでしょうがない」という方のみ、お読みください。
で・・・もう、いきなり読む人のやる気を削ぐ記事タイトルですが、簿記をまったく知らない人にも少しは当カテゴリに興味を持って頂きたいので、少しだけ基本から説明。
会社の出来事、所持金、持ち物はすべて、「資産」か「負債」か「資本」で表すことが出来、
資産-負債=資本または、資産=負債+資本と表される。
それが資本等式。
銀行預金や貯金箱の中の小銭(現預金)、机、棚、応接セット(什器備品、工具危惧備品)、客のツケ(売掛金)といった「お金」や「持ち物」、「いつかお金になる物」はすべて資産。支払先へのツケ(買掛金、未払費用)、借金(借入金)のような、「いつかお金を払わなければならない物」は負債。資本金が資本。
資本等式を表にすると、
資産と負債、資本の合計は必ず一致しないといけない。
表の左は「借方」と言い、表の右は「貸方」と言う。
ものすごく大雑把に説明すると、左は存在するもの&存在すると仮定できる物。右は無くなるもの。もしくは存在しないもの。あるいは結果。
たとえば・・・
①
出資者が集まり、預金口座に合計5千万の金が振り込まれた。
そのお金を元(資本)に、会社を作ろう。
銀行から1千万お金を借りて、口座に振り込んだ。
②
机、いす、パソコン(備品)を買った。家賃を払った。従業員に給料を払った。
預金が1千百万減った。
③
商品を5百万、掛けで仕入れた(買掛金)。2千万で掛け売りした(売掛金)。
借入金を5百万、預金から返済した。
損益計算書の左側に貸借の差額4百万が入って貸借がイコールになります。
商売のため使ったお金より、売上金額の方が多かったという意味です。
貸借対照表は、そのものずばり資本等式なんですが、上図の場合、負債+資本額にさらに4百万円の上乗せ金額を足さないとイコールにならない。→資産が多い。→黒字決算。
という意味になります。
この場合、売上金額が1千万なら、赤字。
損益計算書の右側に貸借の差額6百万が入って貸借がイコールになります。
使ったお金より、売上金額の方が少なかったという意味です。
貸借対照表では、資産額にさらに6百万円の金額を足さないとイコールにならない。→負債が多い。→赤字決算。
という意味です。
この、貸借対照表と、損益計算書が財務諸表で、その会社の成績表みたいなものです。
大雑把な説明ですが、商業簿記の説明って、これだけしか無いです(多分)。
※説明を簡便にする上で、若干会社法や税法を無視している部分があります。
あとはもう、正確に仕訳するだけのような気が・・・。
ここまで読んだ人は、はたして何人いるのだろう。
私は商業簿記より、工業簿記のほうが、壊滅的にダメなので、理解を深めるための当カテゴリは全体的に工簿寄りになると思われます。
・○○の部分の説明が良くわかりません。
・君は間違って理解している。本当は○□ではなく、△□だ。よく覚えておけ。
みたいなコメントがあると、本当に嬉しいです。助かります。涙でそう。
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