聖闘士星矢 海皇再起の2巻を読みました。

いいですねえ。ゾクゾクする内容でした。
以下なるべく深刻なネタバレはしないよう注意しますが、ネタバレ撲滅委員会の人はスルー気味で。
これまで(1巻)の聖闘士星矢 海皇再起は…
(青字は田中秀幸さんのナレーションでお読みください)
女神ネメシスの神罰執行を未然にふせぐべく立ち上がったポセイドンと7人の海将軍(ジェネラル)。迎え撃つネメシス配下の英魂士との激闘が繰り広げられる。
☆ ☆ ☆
1巻でクリュサオルのクリシュナが戦った銀翼のベレロポーン(同じ出自の対決)と、セイレーンのソレントが戦った幻奏のテレプシコラ(音楽対決)は正直前座という感じでしたが、次いでシードラゴンのカノンとリュムナデスのカーサの前に立ちはだかるのは1巻冒頭から剛の者の片鱗を見せつけていた竜牙のカドモス。

カノン「悪いが急いでいるんでね」
カーサ「2人がかりでやらせてもらうぜ」
というところで2巻へ続く。
カノンのギャラクシアンエクスプロージョンとカーサのサラマンダーショックの合技!!!!を両手で受け止めて跳ね返す剛の者カドモス。

すかさずカノンがゴールデントライアングルで異次元飛ばしを試みるものの、これも「ヌオオオ」とか言ってこらえる剛の者カドモス。
熱戦です。車田漫画の巨漢キャラは雑魚という常識を覆す強敵。
詳細は割愛。
いくつかに分かれた海将軍のうち、シーホースのバイアンとスキュラのイオというポセイドン編の先鋒次鋒コンビは英魂士のひとり天寵のアイネイアースの居室へ。
私の中でアイネイアスといえば阿刀田高さんの「新トロイア物語」の主人公ですよ。

トロイア戦争を生き延び、イタリアに逃げ延びてローマを作った建国の雄ですよ。
ただ海皇再起のアイネイアースは対する敵を「別な可能性の過去へ飛ばす」能力。
あまりローマ建国の英雄とは結び付かない能力ですな。
ともかくバイアンもイオも「こうだったらいいなという過去」、つまりカノンがポセイドンをいたずらに覚醒させず眠ったままの過去へ強制送還。
アイネイアース「ちなみにさっき来た君らのお仲間(クラーケンのアイザック)も幸せな過去に飛ばしておいたよ」
ポセイドンの大いなる意思に導かれなかった世界のバイアンとイオは、それぞれの故郷で平凡で平和な生活を送るものの、なぜか心にすきま風。
バイアン・イオ「思い出せない…」
2人は元の世界に戻ってこられるのか?
そしてこの2人よりももっと残酷で幸福な過去に送られたアイザック。
そこでは双子座のサガは聖人で、教皇に選ばれた射手座のアイオロスとともにアテナを盛り立て、地上の平和に尽力する世界。
アテナは城戸光政に預けられず、城戸光政の100人の子供たちが聖闘士修行に行くこともない。
アイザックは水瓶座のカミュと2人きりで修行に励み念願中の念願だった「白鳥座の聖衣を得てアテナの聖闘士として」地上の愛と正義のために戦う。

アイザックはこの幸せな世界から「10時間でかりそめの命を失う元の世界」に戻ってこられるのか?
ポセイドンの海将軍たちにとって、何が幸せなのか?を問われる戦いになってます。
まあ詳細は割愛なんですがね。
ところでクリュサオル、セイレーン、シーホース、スキュラにさらにリュムナデスさえも、装着者が絶体絶命で「ウォォォォ!」てなったとき不思議な力で鱗衣が真鱗衣(アークスケイル※)に変わるんですが、

シードラゴンとクラーケンは今のところ変わる気配なし。
シードラゴンのカノンはもともと強すぎるんであまり「ピンチだウオオオ!」してないからかもしれない。
ただ私の勝手な予想ですが、
「アイザックはド・ピンチに水瓶座の黄金聖衣が来るんかなァ~いやいやハーデス編でコナゴナになったしなァ~」
とか、
「カノンのピンチに双子座の黄金聖衣が来るのかなァ~双子座は壊れずに残ってるしなァ~」
とか妄想をたくましくしております。
刊行スピード的には3巻は早くて今年11月かな。
続き待ち遠しいなあ。1巻2巻の物語の進行スピードから予想して全5巻くらいで決着と思われます。
※真鱗衣(アークスケイル):現在の鱗衣は現代人の修復によって今の姿をとどめるが修復能力が低いため真の姿ではない。神話の時代はもっと絢爛豪華な鱗衣だった。ポセイドンの血によって不十分な修復だった鱗衣が真の姿を現す。

おや?
アテナやハーデスのように肉体を持った神様ではなくポセイドンは代々ソロ家の当主の体を借りるので、あの血はポセイドンの血じゃなくジュリアンの血じゃないのかと思うんですが、物質的な血の効果というよりそこに宿った大いなる意思のなせるワザなのかもしれない。
あとニセシードラゴンのカノンではなく、いつまでたっても現れない本物のシードラゴンの装着者についても思うところはあるんですが、それはまた別な機会で。もしかしたら海皇再起で解き明かされるかもしれないし…
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