カテゴリー「読書班-その他の読書」の78件の投稿

乱読なんです^^

2017年10月25日 (水)

ファンタジー系の小説は苦手なんですよ

受験が終わったら読もう読もうと思ってた、加藤泰幸さんの「尾道茶寮 夜咄堂 おすすめは、お抹茶セット五百円(つくも神付き)」を読みました。
Zm171025_01
ナルニア国とか、ホビットの冒険といった「のっけからファンタジーですよ」的な小説は好きなんですけど、日常に少しファンタジーが混じる小説は苦手です。
特に和物でファンタジーは苦手ですねえ。
 
なら何故読んだんだよって話ですが、まー著者を知ってるってのがあって、純粋に応援の気持ちからですね。
ネット小説への投稿で大賞取って、書籍化だそうです。
Zm171025_02
 
なので、本屋で定価で購入致しました。ア●ゾンで中古を1円+送料とかでは買いませんでした。やっぱり本人に印税が行ってほしいですし。
あらすじ【尾道茶寮 夜咄(中略)神付き】
父が遺した茶店を、什器もろとも売り飛ばそうと考えていた大学生 千尋。
その茶店には茶碗のつくも神(オッサン)と棗のつくも神(黒髪美少女)が店員として住みついていて、成行きで茶店を切り盛りするハメになった千尋は、少しずつ、茶道の奥深さを知っていく。
 
上手いですね。
1本の小説ですが、短編エピソードが積み重なってる感じです。
父親(故人)が茶店をやってた割に、千尋君は茶道ド素人なんですが、上記エピソードを一つずつ体験していくにつれ、茶道のことを学んでいく構成。
 
ゆーてもそんな複雑な内容でもないですし、読んでる人が茶道に明るいか暗いかに関係なく、ド素人の千尋君とともに見聞を深めていくことになるのでサクサク読めます。
個人的には大学の陶芸部の先輩の活躍をもう少し期待したいところ。
2冊目もあるらしいので、近々時間を見つけて読みたいと思います。
ちゃっかりサインももらいました^^
Zm171025_03
地元民としては頑張ってほしいなあ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年9月 6日 (火)

ご都合主義、極まれり

※先に謝罪します。今日の記事、乱暴でごめんなさい。
 
もうブームも去ったし、今なら読めるだろうというわけで、KAGEROUを読んでみました。
ナントカOFFという、古本屋さんのさらにワゴンセールで、娘が「謎解きは晩飯後」という小説を驚くほどの値段で発見し、じゃあ父さんがプレゼントするよってその本をつかんだとき、手が当たってついでで買ってみました。さらなる安値でしたし。
Zm160906
 
一言でいうなら、「うそーん」ていう感じの小説でした。
 
娘が「謎解きは『お嬢様はアホで御座いますか』」を読み終わったら、口直しに貸してもらおうっと。
 
あらすじ【KAGEROU】
ビルの屋上から今まさに身投げ寸前という自殺志願の40歳独身男が、ドナー提供者を探す黒服の男に呼び止められ、説得され、自分の体を金で売る決意をする。
命とは何か? 魂とは何か?
 
・・・すみません、最後の1行、盛りました。そんな心が打ちふるえるような内容ではないです。
 
各種道具立てに説得力がないんですよね。
全日本ドナー・ナントカ協会(全ド協)という架空の団体のエージェントが、おあつらえ向きに自殺者を直前でつかまえて説得するのもアレですし、
裏世界で医療技術が進んでいて、脳も心臓も、腕も、歯も、目も、表世界の医療技術よりはるかに高度に移植でき、副作用もない的な架空技術もアレですし、
主人公である自殺志願者の、自殺に至る経緯も、心ゆさぶられるような
「ひどい人生ですね、そりゃ生きるのがつらいよ」
とは微塵も思えないのもアレですし(良い小説というのはそういうところがグイグイ引き込む読ませどころなんですが)、
中盤で心臓の弱い美少女が出てきた時点でもうアレですし、
主人公とエージェントの奇妙な友情めいた展開と、エージェントが心労がたたってきて寿命が短いな的な急な伏線もアレですし、
 
この小説を読んだ人ならおわかりと思いますが、ベッドの角度を手動で変えるハンドルが、たまたま、とある機械にもささってゼンマイ駆動に成功するとかもアレですし、
 
 
ゆーても当時批判されたのは、多少はやっかみがあるじゃんと思ってた自分は甘かった。
最後のオチのところが、好意的に読めば、3通りくらいの見方ができるわけですよ。ネタバレするわけにいかないのでボカして書きますが、
1)主人公は助かった
2)エージェントが主人公をおもんばかった
3)副作用
 
1)はまあ、魂入れ替えモノ(あ、言っちゃった)でよくある、手垢まみれのオチなので、クッッッッッッッッッッソ寒いですが、それでもなお、全ッッッッ然そんな気配も見せずに、ほんのかすかに1)を匂わせてたら、この小説は成功かもしれない。ただそれはない。あきらかに生き返ったていで書かれてるから。
研究家が現れ、何十年と賛否両論わかれて議論されるくらい、あのオチが「どっちなの?」的だったらまだ救いがあるんだけどなあ。
2)でも超絶ありきたりだし。そもそもそれだとクッソ駄作ですよ(断言)。
 
 
読むのに時間がかからないのはかすかな救い。遅読の私でも小2時間ほどで読めましたので。速読家なら30分くらいで完走できるでしょう。
 
平易な言葉で紡がれているにもほどがあるとは思いますが。
 
とりいそぎ『お嬢様はアホで御座いますね』を読みたい。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2016年9月 2日 (金)

裏切らなかったのに裏切り者になる皮肉

恥知らずのパープルヘイズを読みました。
Zm160902
ジョジョの奇妙な冒険 第5部のスピンオフ小説です。
荒木さん本人が書かれたものではないので、私の中ではどう転んでも正史扱いにはできませんが、ファンの間では一定の評価を得ている作品のようです。
 
ええ……そうなん?
 
あらすじ【恥知らずのパープルヘイズ】
イタリアのギャング団内部で、かつての裏切り行為により「恥知らず」とあだ名されるフーゴ。贖罪の意味もかねて組織内の膿を出す仕事を仰せつかる。仲間なのか、見張りなのか2人の助っ人を従えて、あの日ジョルノ・ジョヴァーナを裏切ったフーゴは、自分を取り戻すことができるか?
石仮面もあるヨ。
 
 
とりあえず先に、知らない人のためにジョジョ5部のお話。
イタリアのギャング団(とはいうものの、街のゴタゴタを解決してくれるガラの悪い用心棒のようなスタンス)の新入りが、少しずつ人心を得て、ギャング団のボス(ひそかに麻薬を売って利益を得ていた悪い人)を倒し、自分がボスになるお話。
 
上記5部本編の途中で、本編主人公ジョルノの所属するチームがいよいよボスを裏切って打ち倒し、良いギャング団(?)になっていこうとしてるときに、ボスを裏切る勇気が持てず、主人公たちとたもとをわかち、ボス側に残ったフーゴという青年がこの小説の主人公。
 
ギャング団という組織から見たら本編主人公たちこそが裏切り者ですが、漫画の読者側から見たら、組織に残ったフーゴが裏切り者扱いとなります。
結局、自分が残った旧組織のボスは倒されてしまい、ジョルノが新ボスになってしまうので、新組織から見てもフーゴは裏切った男扱いなわけです。
 
で、ジョルノから贖罪的に、組織内に最後に残った「麻薬をひそかにさばいていたチーム」をあぶり出し討伐する任務を受けるというストーリー。
 
 
悪くはないんですけどね。
個人の感想ですが、本編とのリンクが多すぎて、ウンザリ。二次創作をやる人が、それを我慢できない気持ちはわかるんですが、料理人のトニオまでからめてこなくていーですよ。物語上、何の接点もないのに、イタリアのギャングの口から空条承太郎の名前が出てくるのには違和感アリアリだし。
石仮面も、出したからには使ってくれよと言いたい。使わないなら出さないでよとも言いたい。
 
登場人物の誰ひとりとて好感が持てないのもちょっとヤバイ。
 
好感の持てない人物の筆頭にカンノーロ・ムーロロという男がいますが、名前だけは声に出して言いたいほど好き。カンノーロ・ムーロロ。彼の群体スタンド、オール・アロング・ウォッチタワー(劇団〈見張り塔〉)というのも、名前も性能もイカス。
 
 
あくまで個人の感想ですが、4部のスピンオフ小説「THE・BOOK」の方が好き(あれもあれで完璧じゃないですが)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年3月14日 (月)

怖い怖いと言われすぎて、そうでもない系

ごぶさたしてます。
いやー、もうほんとに本を読む時間が無いですな。
会社の読書家の人から『ザンエ』をお借りしました。
Zm160314
映画の方は、もうおわったんですかね?
話題物には自分から近づかないようにしてますが、今回は、読んだ方から
「コワイんですよー。ぜひ読んでください」
とのご指名を受けましたので、時間が無いとも言えず、ありがたくお借りしました。
(しかしなかなかまとまった時間がとれず、1ヶ月ほどお借りしたままでした。申し訳ない)
 
あらすじザンエ
物書きをなりわいとする「私」に、怪異情報を提供してきた久保さん。
その情報は、家の中で、背後から畳をほうきか何かで掃くような音がするというもの。久保さんは独自に周辺住民に取材を始め、居住地の区画一帯に点在する怪談情報を、私に報告してくるようになった。
「畳を何かが擦る音」
「天井からぶらさがり揺れる人物の幻影」
「四方から聞こえてくる赤子の泣き声」
「床下にゴミを溜め込んでいくゴミ屋敷の主人(怪談じゃない)」
「無理心中をする家(複数)」
「廃工場の床を這いまわる複数の黒い人影」
取材を進めていくうちに、これら無関係に見える怪談情報が、ある一点に集約されていき…
 
 
面白い小説なんですけどね。
なんだろう。昔、「リング」を読んで「おもしれー」となってすぐ「らせん」を読んでさらにテンションあがってたのに、途中からホワホワホワ~ンとしぼむ。
そんな感想を、今回も持ってしまった。
いや、8割くらいまでスゲー面白かったんですけどね。
個人的感想ですが、おしいなあと思わざるをえない。
 
上記の雑多な怪談が1つずつつながっていくところは本当に面白かったです。
ゴミ屋敷がうまくつながったところは「オッ」と思いました。
オチ要因である『廃工場を這い回る多くの黒い人影の原因』よりも、『複数の赤子の泣き声の原因』のほうがかなり胸糞の悪い話なので、『もがきうごめく多くの黒い人影』がもともとの原因であるはずなのに、こっちの方が弱かったかなあ…と。
主人公である「私」が懐疑主義者なので、読み手が
「だから? それで?」
と思うよりも素早く物語中で「だから? それがいったい?」
みたいになってて、読み手も冷めてしまうのかなあ。リングの主人公のように腰を抜かして物語に乗って欲しかったです。
 
途中まで、ほんとにおもしろいんですけどね・・・

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2015年10月19日 (月)

火花なのか花火なのか

↑一応物語は花火で始まって花火で終わるんですけどね。
 
双吉さんの火バナを読みました。
Zm151019
前に言った私の言葉、撤回します。スクラップアンドナントカよりも、こっちのほうが純文学でした。
エンタメじゃないです。エンタメだったら、最後の方で予想外にブレイクして、てんてこ舞いてな感じにーってなりそうなもんですが、そこはやはり純文ですよ。ハッピーエンドにはならないです。
 
あらすじ【火花】
売れない漫才コンビ「スパークス」のボケ担当徳永は、花火大会の余興で呼ばれたはいいが、スベリ倒した漫才のステージで、別なベクトルでスベリ倒している先輩芸人「あほんだら」のボケ担当神谷に惹かれ、師匠と仰ぐ。
あがいても、もがいても、バラエティで少し名が売れるだけで、漫才で大成することができない徳永。売れることなくのたうちまわる漫才師達が、現れては消え、現れては消えという一発の花火にすらなれず、最後に一瞬だけ、小さな火花を飛ばして消えていく物語。
 
いやビックリするくらい暗い話でしたよ。スクラ・ナントカ・ビルドの後に読んでよかった。
売れない芸人の隠隠滅滅とした心象風景を延々と読むのはなかなかシンドイ。
ただ、最後の漫才は少し泣けた。個人的にはあの漫才シーンで終わってもよかった。
エピローグ無しの小説でもいいんじゃないかと思うんですが、まあ構成というか体裁っていうものがある程度必要なんですかね。最後の漫才のところで終わると、エンタメに近づいてダメなのかなと思わないでもないですが、私的にはあのエピローグは無いほうがいい。
 
・・・というところまで含めて、またよしさんの仕掛けたギミックなのかもしれませんが・・・
 
 
とにかく、この小説は、また吉さんにしか書けないと思います。一般的な小説家では、あそこまでリアルな芸人世界を描けない。そういう意味で、けして取った賞に恥じない内容であると思います。
 
この人の2作目(芸人話以外で)は気になります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年9月29日 (火)

ガンプラ改造の本ではなかった(棒読み)

↑それはスクラッチ・アンド・ビルド
 
去年の秋くらいから、趣味の読書をいっさい辞めてたんですが、受験も終わったってことで、了ク夕ガワ賞受賞作を読んでみました。
 
スクラップ・アンド・ビルドです。
Zm150929  
火バナとこれと、どちらにしようか悩んだんですが、1ページ目を立ち読みした時の火バナの読みやすさ面白さと、この作品との比較。メディアでの両者の取り上げられ方の差などを考えて、こっちにしてみました。
了ク夕ガワ賞受賞作を選んでるあたり、「雑兵とマジョリティ」て感じですが、その2作で選ぶなら少しは「皇帝のマイノリティ」でありたい。双吉さんよりも、あの作家さんの「誰と戦ってるんだかわからない孤高な感じ」が好き(若干あの作家さんに失礼じゃね?)。
 
まあ、それはともかくスクラップ・アンド・ビルドですよ。
私が1年間、読書しなかった渇望からなのか、読みやすい良書だったからなのか、長文を読む能力がこの1年で成長したからなのか、よくわかりませんが、一晩で読み切ってしまいました。いやーサクサク読めた。
 
内容は、
無職28歳、就活も、試験勉強(行政書士)も、恋人とも微妙な男が祖父(認知症)の介護を引き受けて以後、自らの主義に基づき、あるいは迷走しながら黙々と任務を遂行していく
というお話。
 
私は面白く読みましたが、どうなんですかねこれ。読む人によって感じ方が凄い変わると思います。
老人介護が主題のようにも見えますが、いろんなものを取り払ってみると、これはイデオロギー闘争かと思います。ゆるやかなネガティブと、攻撃的ポジティブの戦いのように見せ、時にネガとポジを逆転して見せたりという過程が、こっけいに描かれ飽きさせない。
 
勢いはあります。
 
冒頭数ページしか立ち読みしてない火バナを引き合いに出すのは間違ってますが、私の主観では、あっちがエンタメ、こっちが純文て感じがします。
 
本職のケアマネであるうちの妻が読むとどういう感想になるのかも、気になるところ。
 
とりあえず、火バナの方も近日読みたいと思います。
火バナも、1ページ目のあの感じだと一晩で読めそう。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2014年8月19日 (火)

ダル田「にゃーん」

痛快世界の冒険文学シリーズ(児童向け)の三銃士を読みました。
Zm140819
原作はもちろんデュマで、翻訳は藤本ひとみさんです。
 
三銃士自体は、小学生のときに読んだっきりで、ぼんやりとした記憶しかなく、先日見終えた人形劇も、もちろんあれが原作そのままとも思ってませんでしたので、原作読みたいなと思っておりました。
 
それとは別に、うちの坊っちゃんの国語力を上げたく、夏休みに入ったあたりから、1週間か2週間に1冊のペースで本を読むように勧めています。
 
一応、読ませる前に自分も内容を見ておきたいので、手持ちの芥川リューノスケさんとか、ダザイさんから読みやすそうなのを与えているのですが、私の手駒もそんなにない(横溝さんとかいっぱい持ってますが、文章で読むには露悪的なものもあるし…)。
 
ってわけで、児童文学の枠から三銃士をブックオフで安めに仕入れてきて、読んでもらうことにしました。
 
ついでに私も読むという図式。
 
改めて、ナンですが、ダルタニャン、クズ野郎ですねえ。
いや、クズっていうのは言い過ぎですが、短絡思考ではあります。喧嘩っ早いし、女性を見るとすぐホワホワするし。
 
人形劇は、前半のダイヤモンド騒動のところをわりと原作に忠実に作ってありますね。後半ボナシューが暴走しはじめたあたりから、少し怪しくなってきますが。
原作に出てくるバッキンガム公の部下フェルトンをカットしてるのは惜しいなあ。
ただ、フェルトンと首切り役人を人形劇に加えると、途端にダークな話になるので、人形劇のあのラスト、ドタバタのミレディ救出作戦は、あれでいいのかも。
 
暇つぶしに読むには面白かったです。子供も読みやすいでしょう。
 
平行で読んでいるアガサクリスティ物「チムニーズ館の秘密」を早く読み終えたいんですが…大きい声では言えないんですが…
 
 
これ、つまんない小説ですねえ。
 
 
てか、最近、翻訳物が苦手になってきました。色んなところで、目がつっかかる。
アクタガワさんとか、ナツメさんとかの文章は、どんなに言い回しが古くても目が先へ先へ走っていくんですがねえ。
まあ、波風立たないように、「日本人だから」ってことにしておきます。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2014年4月 9日 (水)

ここにきて紙屋町とか八丁堀にハマる

MARUZEN広島店に、最近良く行きます。
あのLABIって言うビル、1階から6階まで全部ヤマダ電機ですよね、確か。
で、7階8階がMARUZENという本屋なんですが、あそこ1日中入り浸れますよ。
まー、気が向いたら階下のヤマダ電機のおもちゃ売り場やDVDショップや家電コーナーをうろうろするのも楽しいですし。

近々出張があるので、移動の友・文庫本を仕入れにこのあいだの休みに行ったんですが、豊富な本に囲まれてうれしくなりすぎて、店員さんの
「honto会員になりませんか?」
の問いかけに、「はい」と勢いよく返事してしまいました。

(本はクリスティーさんのもの2冊買いました。少しの間、翻訳ものは避けてたんですが、作文班とりあえすお疲れ様の意味も込めて)

店員さんの説明を適当に聞いて、カードをもらって帰り、自宅でweb上からサイトに登録してみると、あれ、web上に自分の書庫を持てるような感じになりますね。書庫というか備忘録庫か。
Zm140409

持ってる本をぽいぽい登録していくと、クリスティーさんで埋まって笑った。
今度は横溝さんと宮部さんと阿刀田さんの本も登録していこー。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月17日 (月)

河豚のみりん干しは、オチにかかってますよね

↑それがまたブラックではあるんですが。

阿刀田さんの「ナポレオン狂」を読みました。短編集です。
Zm140317
表題作「ナポレオン狂」を筆頭に、ブラックなものからコメディ調のものまで、阿刀田さんのカラーが良く出てて、楽しめます。

「裏側」や「ゴルフ事始め」など、たまにファンタジーな物語がありますが、それもまた楽しい。

あらすじ【ナポレオン狂】
ナポレオンに関する物を収集することに、人生の大半をついやす、偏執狂と、自分がナポレオンの生まれ変わりだと信じる田舎の老人。二人のナポレオン狂が出会うと、どんなことになるか。「私」はたまたま別な機会に知り合うことになった二人を引き合わせた。
収集家はあいかわらず元気だが、ナポレオンの生まれ変わりと信じていた田舎者からは、あれ以来連絡が無い。

1979年に直木賞を取ってるんですね、この作品。
阿刀田さんの作品を、今から読もうかな? なんて思っている人には、最適の入門書ではないかと思います。

「ゴルフ事始め」は、ファンタジーですけど、面白かったです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年2月17日 (月)

コールドゲームというよりも

↑ボテボテのゴロで、3塁ランナーがどうにか帰って勝った感じ

荻原浩さんの「コールドゲーム」を読みました(新幹線移動のお約束)。
Zm140217

まあまあの面白さですね。メリーゴーランドの後で読むと、見劣りする気がしないでもないですが、これは個人差でしょう。
登場人物に感情移入できるかできないかで、大きく変わります。

あらすじ【コールドゲーム】
高3の夏、高校球児を引退した光也は、幼馴染で今は土建業の亮太から「中2の時のクラスメイトがあいついで不慮の事故にあっている」と聞かされる。亮太いわく、「これはトロ吉の復讐だ」と、クラスメイトのほとんどからイジメられていた廣吉の名前を出す。最初は取り合わなかった光也だが、旧・級友が、出席番号順に大小さまざまな被害にあっていくにつれ、廣吉を止める決意を固める。

これねえ・・・高3から数えて中2、つまり四年前の、「担任すら含めたクラス単位のいじめ」に関して、「光也は傍観者」、「亮太はいじめの首謀者」と、どうも読んでてスッキリしないんですよねーーー。
光也の、「傍観者だったことへの贖罪的行動原理」はわからんでもないですが、亮太にはほんとに感情移入できない。文中、特に反省してるようにも読み取れないですし。まあそこがリアルといえばリアルですよ。光也の方がスーパーヒーロー寄りなんで、なおさら。

正体不明の敵に、かつてのクラスメイトが一人ずつ血祭りにあげられていくという展開にミステリ要素があるのかなと思っていたら、前述のあらすじのごとく、犯人は割りと早い段階で廣吉という人物であると明示され、それらしき人物が主人公のまわりを暗躍しはじめる。

と、みせかけて実はフーダニットのミステリも味わえます。意外な犯人といえなくもないですが、順当といえば順当な配置。ミステリを読みなれてない人は「ええええ!」って驚けると思います。

テーマがいじめだし、ハッピーエンドじゃないしで、基本、楽しめない小説ですが、要素を切り離して各部を楽しもうと割り切ると、光也がかつてのクラスメイトを集めて迎撃チームを作ろうとするところは少し楽しめます。
ひきこもりの堀井を連れ出しに行く場面、「そっとしておいて」という堀井の母親を無視し、部屋の前で「出て来い」「いやだ」合戦をやっていると、ピザーラの店員がやってくる。堀井がドアの隙間からピザだけ受け取ろうとしたところに亮太他数名が手を差し入れ、堀井をひきずり出すシーンは笑えます。
亮太「ピザ屋!お前も手伝え」
地の文:ピザ屋も加勢した。引きずり出され、わめく堀井。
ピザ屋「あんた、外に出たほうがいいよ」
地の文:ピザ屋は代金を受け取ると帰っていった。

このへんの、書き手の「筆が滑った勢いじゃないか?」っていうライブな感じが好き。

それ以外は終始、読んでて暗くなる作品なので、気持ちが沈んでる人にはあまりオススメできません。元気ハツラツで、ありあまったエネルギーどうしようという人がブレーキ代わりに読むのがいいかも。
コールドゲームってほどスッキリ勝って終わったって感じじゃないですからね。

荻原さんは「誘拐ラプソディー」を探してるんですが、なかなかブックオフの100円コーナーでお目にかかれない(定価で買いなさいよ!!)。

せっかく読むんなら、スカッとしたエンタメ読みたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧