カテゴリー「読書班-アガサ棚」の99件の投稿

ミステリの王道!

2018年4月23日 (月)

未読の人の視点が理解できました

4月14日の「黒井戸殺し」を坊っちゃんと二人で見ました。
坊っちゃんは原作未読です。
 
原作未読の人が、映像でアクロイド殺しを見ると、どういう反応になるのかというのが、よくわかりました。
 
私はといえば、最初に原作読破→スーシェさんポアロのアクロイド殺しを後追い。というスタンスで、そのスーシェさん版を映像で見たときも、
 
「映像にするとこんなものかな」
 
という感想しか持ちえない状態。
そんな感じで、日本人キャストでやるとまた違うのかなとドキドキしながら坊っちゃんと見ました。
 
何もかも知ってる私からすると、
「犯人を知ってるから面白い」
そういう感想です。
 
これが初見、犯人知らずの坊っちゃんの感想は、
「面白かった。でも犯人の情報が少なすぎて、あの人に特定するのは無理」
 
という感想。
これを聞いて、ようやく理解できました。あの物語は小説で読まないと
「しまった、やられた!」
的な面白さは望めないんだなということ。映像で見ても、なんだかぼんやりしたまま進んでいき、いざ「あなたが犯人です」となっても、動機が弱くてカタルシスが薄いんだと改めて感じました。
行き過ぎたフーダニット(誰が犯人?)の弱点かもしれない。
逆にハウダニット(どんな方法で?)は映像向きだし、ホワイダニット(なぜ犯行を?)は映像でも読書でも、心に突き刺さる作品が多いのはまあうなずけるところですかね。
 
なお野村さんの演技(特に最後)はすばらしかったです。

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2018年4月 9日 (月)

最終作のタイトルは「のれん」ですかね

えー、こんどはフジでアクロイド殺しですか。
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映像化に向かないというよりも、映像にしても特に盛り上がらない気が・・・
 
しかしカメラアングルなど駆使して、しれっと殺害場面を混ぜ込んでおいて欲しい気も。
 
なお、先日のテレ朝の「鏡は横にひび割れて」は楽しめました。
探偵ものが大好きな坊っちゃんは、始まって小一時間ほどで、
坊「あのね、もしかしてだけど、これって犯人の○○○○(四字熟語)なんじゃない」
五「おー。で、動機がわかんないでしょ?」
坊「動機はまったくわかんない。思ってる人が犯人だったとしたらまったく意味不明」
五「これは動機をさぐってく物語だからね」
 
にしてもさすがですな、我が子。

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2018年4月 1日 (日)

娘に感謝

テレ朝は3月終わりにアガサをやるっていう規定路線にしたんですか?

2夜連続でマープルの「パディントン発4時50分」と、「鏡は横にひび割れて」をやるなんて正気の沙汰とは思えないですな。
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1日目のパディントンのほぼ終わりごろお嬢が気づいて
「2夜連続じゃん、明日の撮っておかなきゃじゃん」
てことで、あの、あの、あの名作「鏡は横にひび割れて」は録画しててくれました。
娘に感謝!!
 
しかし見る時間がない・・・

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2017年11月 6日 (月)

ウィ・デフォさんがキャストにいて、絶対ラチェットだと思ったんですが、実はジョニ・デプさんがラチェットでオイラびっくりしちゃうなあ

↑ポスターのジョニ・デプさん見てもまだ「マックィーン」か「アーバスノット」だと思ってました・・・
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このポスター・・・最初、街で見かけたとき軽くめまいがしました。
豪華キャストなのはそりゃ嬉しいんですが、そろそろ別作品も映像化してくださいよ。
 
 
とはいえ見に行きたいなあ。でも映画館で2時間ほど時間を使うのもったいないなあ(冬の受験生感)。

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2014年9月 1日 (月)

冒険バトル物

↑ミスリード。
 
アガサクリスティーさんの「チムニーズ館の秘密」をようやく読み終えました。
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「ひらいたトランプ」でポアロと共演し、「ゼロ時間へ」でメインを張ったバトル警視が、今回は一転、脇を固める、冒険ミステリー物です。主役はアンソニー・ケイド氏。
 
これはさすがにこれ以上、感想らしい感想は何もないですねえ。
 
あらすじ【チムニーズ館の秘密】
旅行会社のガイド役アンソニー・ケイドは南アフリカ帰り。何かわくわくする冒険はないかと思っていると、友人ジェイムズ・マグラスから知人にもらった原稿をとある場所に届けると大きなお金が貰えるというおいしい話を聞き、マグラスに変わってその役を引き受ける。
勇躍目的地チムニーズ館に乗り込むと、バルカン半島にある小国の兄弟王子の弟の方は銃殺されているし、謎の美人はお転婆だし、バトル警視は無表情だし、変装の名人の怪盗が館の誰かに化けているし、某国の活動家はからんでるしでてんやわんやの大騒動。プロポーズもしちゃうよ♪
 
 
お寒い小説ですなあ。
 
夏に読むのにちょうどいい…わけないか。
 
実は変装怪盗以外に、正体を隠して館に潜んでいるバルカン半島のナントカ国の兄弟王子の兄の方の存在とか、そういうのが後半、畳み掛けるように明らかになりますが、それでもスベってる感がいなめない。 
冒険小説はトミーとタペンスがやってくれないと、イマイチ読むのに身がはいりません。
まあ、この物語の感想は、こんなところで。
 
アガサクリスティシリーズ読んでまえチャレンジですが、途中さすがに息切れしてたものの、残り12本にもなると、完走したくなってきました。うわあ、頑張ろう。
読書は、頑張るもんではないですが。
 
あ、今回グラディスは、メイドではなく、例え話に出てくる「女の子A」って感じ。
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残り12本!
14:もの言えぬ証人(ポアロ)
15:ナイルに死す(ポアロ)
28:鳩のなかの猫(ポアロ)
29:複数の時計(ポアロ)
46:スリーピング・マーダー(マープル)
53:謎のクィン氏(短編)
74:七つの時計(無印)
77:未完の肖像(ウェストマコット名義)
83:死が最後にやってくる(無印)
84:忘られぬ死(無印)
89:娘は娘(ウェストマコット名義)
91:愛の重さ(ウェストマコット名義)

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2014年4月16日 (水)

哀れな被害者と哀れな犯人

↑犯人に同情すべき点は無いんですけどね
アガサクリスティーさんの「ハロウィーン・パーティ」を読みました。
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ポアロ物ですが、これはタイトルに騙されますねー。

★名前にパーティと入ってて、なんとなくお気楽そう
★カタカナオンリーのタイトルで、なんとなくお気楽そう
★全体的に、深刻な事件じゃなさそう

と、もう、読む前から私の勝手な先入観で、後回しにしてたんですが、よくよく考えてみると、クリスティーさんの最後期の作品なんですね。

「五匹の子豚」とか、「象は忘れない」系の、人々のたわいもないかすかな記憶の集積が、犯人を追いつめていく作品だったわけです。

良い意味でスピード感が無く、しっとりと進んでいく物語は、重厚な味わいに満ちてます。

しっとり進んでいくなかで、少しずつあらわになる犯人のゲスっぷりも素晴らしい。

あらすじ【ハロウィーン・パーティ】
リンゴの木荘で開催されたハロウィーン・パーティが、盛り上がりを見せるさなか、13歳の女の子、ジョイスの溺死体が発見された。
溺死の方法は、バケツに張られた水に顔を押し付けられるという残忍なもの。
ジョイスはパーティの始まるまえ、参加者で推理作家のオリヴァ夫人の気を引きたい一心で、「昔、殺人現場を見たことがある」と声高に話していた。
虚言癖がある彼女の話を誰も信じない。ただひとり、過去に殺人を犯した該当人物を除いては。

ヘイスティングズがいない後期作品群で、ポアロの相手役をときどき務める、女流推理作家オリヴァ夫人の小説作法などに、めずらしく細かい言及があります。
このあたりはクリスティーさん自身の独白なのかとも思うんですが、小説中のオリヴァ夫人には

「実在の人物、たとえば友人知人などをモデルにして小説に出すことはしない」

と言わせ(クリスティさんも同様の発言をインタビューなどでなさってます)、じゃあオリヴァ夫人はクリスティさんをモデルにしたんじゃないのかと思わせる。

が、そうなると、オリヴァ夫人の発言も見方が逆になり、やはりクリスティさんをモデルにオリヴァ夫人が造形されてるんじゃんと思う。

が、いやいやそれだとその発言は……

と矛盾回廊に陥り、クリスティさんの「さあどっちだと思う? 悩め悩め」という笑い声が聞こえてきそうです。

お話にもどりますが、詰めの段階で、オリヴァ夫人のなにげない行動が、かつてのヘイスティングズ同様ポアロに天啓を与えていて見事。ただこれは

大好物のリンゴに、今回の事件によるトラウマが生まれ、食べられなくなったので、かわりになつめ(デイト)をたべるオリヴァ夫人
↓↓↓
それを漠然と見ていて、事件の根幹が日付(デイト)にあることに気づくポアロ

というダジャレがうまく行っただけで(失礼)、トリック解明にはあまり上手く機能してないように見えます。

とにかくゆったりと楽しめました。こういう読書もいいなあ。

クリスティものをずーっと長い年月(というほどでもないですが)かけて読んできて、残り少なくなり、なんとなく自分で読むスピードにブレーキをかけてる印象。
スポーツのようにガツガツ読んでいくのではなく、少し悠々と読んでいきたいですね。

残り13本!

14:もの言えぬ証人(ポアロ)
15:ナイルに死す(ポアロ)
28:鳩のなかの猫(ポアロ)
29:複数の時計(ポアロ)
46:スリーピング・マーダー(マープル)
53:謎のクィン氏(短編)
73:チムニーズ館の秘密(無印)
74:七つの時計(無印)
77:未完の肖像(ウェストマコット名義)
83:死が最後にやってくる(無印)
84:忘られぬ死(無印)
89:娘は娘(ウェストマコット名義)
91:愛の重さ(ウェストマコット名義)

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2013年8月 5日 (月)

ラスト二人、改変

※若干ネタバレ気味ですが、そのものズバリは書きません。ネタバレは1㍉もダメって人はスルー星人で。

誘惑に負けて、ついに買ってしまいました。
映画版「そして誰もいなくなった」。
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調べてみると、意外と何度も映画化されているようで、今回私がアマゾンさんの助けを借りて購入したのは1945年版。
私が子供の頃、日曜洋画劇場で見たバージョン(多分1974年版)よりも、さらに古いもののようです。

面白かったですねえ。

人物名が若干変わってますが、8人目までは原作にものすごく忠実に作られていると思います。

6人目が燻製のニシンに飲まれ、7人目が熊に抱きしめられてか~ら~の~

残り二人が改変ですね。

もう言ってしまいますが、何も知らず小説読んでる人が、「ああ、この二人がヒーローとヒロインだな」と思わせる、9人目ロンバート10人目ヴェラが、実は別々な思惑で「●●なロンバート」「■■なヴェラ」がインディアン島にやってきているので、犯人の想定とはズレが出てくるわけです。だから、二人は死のルールから取りこぼされ・・・

いや、これ以上は書かないほうが良いのかも。映画版の内容は調べれば、だいたい誰かが書いてますし。

ともかく、そういう改変も含めて、良く出来た面白い映画だと思います。
そしてもっとも重要なポイントなんですけど、

コメディ風味なんですよねえ・・・

原作の、あの緊迫した「居合わせた誰も信用できない」というテンションはではなく、ちょっと乱暴な言い方をすると、「上品なドリフのコント」という印象も無くは無いです。

それでもなお面白い。けして、「ふざけるなコノヤロウ」という印象にはならない。

マカーサー将軍が、老人すぎて、いちいち誰かに聞き返すのに笑える。

ロンバートの部屋を続き部屋のブロアがのぞいていて、そのブロアの部屋を廊下からアームストロングが除いて、そのアームストロングを廊下のかどから判事が見て、ロンバートが別ドアから外廊下に出て、廊下向こうを眺めてる判事に気付いて、判事を追う。ロンバートがいなくなりブロアが追う。ブロアがいなくなりアームストロングが追う。各人がいなくなった相手を追いかけていくうちに廊下に一列になってしまう。

「なんだこのコント状態」

一応、緊迫してるんですけどね。
3人でのんきにビリヤードしてる最中に誰か一人抜けただけで、残った二人はキューを握り締めて相手を軽く威嚇するw
「それ以上近づくな」
「いや俺は犯人じゃない。お前こそ近づくな」

このへん、役者の演技が絶妙で笑える。

そんな中、ある人物がある人物へ
「お互い正直になろうじゃないか。君に提案がある」
と、小説では説明だけで済まされてしまう「燻製のニシン」のくだりを絵で見せてくれるのがすばらしいです。

非常に惜しいのは、昔むかしの白黒映画なので、明るいところは白飛びしてるし、暗闇のシーンは本当に暗いしで、美麗な映像に慣らされた目にはなかなかつらい(それも味なんだというご意見はごもっともです)。

楽しめました。オチがわかってても、なお面白い。10人の演技巧者の勝利だと思います。

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2013年8月 1日 (木)

ラストポアロ

※ぼかして書きますけど、ネタバレだめー!って人はスルー推奨。

アガサ・クリスティさんの「カーテン」読みました。
怪作でしたよ。駄作ではないです。楽しんで読めました。
ポアロの最後の作品なのに、そんなに知名度ないように思うのは、映像化に恵まれてないからでしょうか。
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大きな声では言えないですが、ポアロ、死んじゃいますからね・・・
「好評なら続編を・・・」と考えがちな、映像化には向かないのかもしれません。

あらすじ【カーテン】
ヘイスティングズは帰ってきた。あのなつかしのスタイルズ荘に。スタイルズ荘は今やジョージ・ラトレルなる人物に買い取られ、改修され、ホテルになっていた。
そのスタイルズ荘に宿泊客として逗留するポアロと再会したヘイスティングズは、ポアロと共に最後の事件に挑む。

物語の構造自体は、意外とシンプルな気がします。私、4割くらい読んだ時点で犯人はわかりました。
というか、犯人のトリックが、なんか、アレなんですよね・・・あんまりあれこれ言えないですけど、

「押し屋」

なんですよね・・・
死ぬ人を押すんじゃなく、殺す人を押すタイプなんですが。

自分的には、わかりやすかったです。

ただ、犯人の犯行を妨害する二人の人物がいて、この二人が、意外に意外すぎて、驚きました。
もしかしたら、倫理的な問題で、映像化されないのかもしれません。

そこは読んでて「おおおおお!」と関心する場面となってます。

ポアロが途中で死んでしまい、失意のヘイスティングズのもとに届いた生前のポアロの手紙で解決するという構成も、「あとから来た手紙で真相があきらかになるあの作品」の味わいに似て良い。

ポアロ最後の事件だからといって、最後に読む必要はないわけですが、できれば多くのポアロ作品を堪能した上で読んだほうが、より味わい深いと思います。

わりと、けんかばかりしてるイメージのポアロとヘイスティングズですが、ふたりの友情が感じられてジーンときます。

残り14本!

14:もの言えぬ証人(ポアロ)
15:ナイルに死す(ポアロ)
28:鳩のなかの猫(ポアロ)
29:複数の時計(ポアロ)
31:ハロウィーン・パーティ(ポアロ)
46:スリーピング・マーダー(マープル)
53:謎のクィン氏(短編)
73:チムニーズ館の秘密(無印)
74:七つの時計(無印)
77:未完の肖像(ウェストマコット名義)
83:死が最後にやってくる(無印)
84:忘られぬ死(無印)
89:娘は娘(ウェストマコット名義)
91:愛の重さ(ウェストマコット名義)

次、何を読もうかな~。

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2013年7月 9日 (火)

グラディスはふたりいる

アガサ・クリスティさんがメアリ・ウェストマコットとして書いた「愛の旋律(原題:巨人の糧)」を読みました。
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名作でしたねえ。

間違いなく成功に終わったコンサート会場の喧騒をプロローグとして、時間はさかのぼり、一人の内向的な少年の日常生活から物語がはじまります。
少年の名はヴァーノン・ディア。

メアリ・ウェストマコット名義なので、意外な犯人!とか、巧妙なトリック!などは無く、普通の恋愛小説でしたが、物語の6割くらいのところで、意外な展開が待ってます。

そのあとの2転3転にも、驚き。

目次の各部タイトル。読後にこれを見るともう泣けてきますね。ジョージ・グリーンは本当に消え去らねばならなかったか?

・プロローグ
・第一部 アボッツ・ピュイサン
・第二部 ネル
・第三部 ジェーン
・第四部 戦争
・第五部 ジョージ・グリーン

主人公ヴァーノンが妻として迎えたネルの名前も、思いを寄せていたジェーンの名前もあるのに、部のタイトルにヴァーノンの名前は無い。
子供の頃、音楽を毛嫌いし、大人になって天才音楽家となったヴァーノン・ディアとは、何者だったか?

あらすじは今回無し。衝撃の内容を壊してしまいそうで、ここにあらすじ書くのはモッタイナイ。

10代、20代の頃に読んでればよかった。まさか、ミステリー小説ではない、普通小説に、こんな恐ろしい話があるとは思わなかったです。

これだからアガサ読みはやめられない。

なお、くだけた話としましては・・・

第一部、1ページ目から「メイドのグラディス」が登場。
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別なグラディスが見習い看護師としてまた登場。
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通して思うのは、基本的に「ずるい怠け者」というイメージです、グラディスさん。

文末はいつもの備忘録ですが、もう少なくなってきたので、続きを読む以降に隠す必要もないですね。

 
残り15本!

14:もの言えぬ証人(ポアロ)
15:ナイルに死す(ポアロ)
28:鳩のなかの猫(ポアロ)
29:複数の時計(ポアロ)
31:ハロウィーン・パーティ(ポアロ)
33:カーテン(ポアロ)
46:スリーピング・マーダー(マープル)
53:謎のクィン氏(短編)
73:チムニーズ館の秘密(無印)
74:七つの時計(無印)
77:未完の肖像(ウェストマコット名義)
83:死が最後にやってくる(無印)
84:忘られぬ死(無印)
89:娘は娘(ウェストマコット名義)
91:愛の重さ(ウェストマコット名義)

もうそろそろ、カーテン読んでもいいですよね!

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2013年5月29日 (水)

他の人が犯人って可能性は無いか?

東京出張への新幹線車中で「そして誰もいなくなった」を読み返してみました。
もう、何回読み返したかわかりませんが、そうは言っても10回もは読んでないと思います。5回目くらい。

※基本的にネタバレは書いてませんが、今日の記事はギリギリですので、かすかなバレもだめよだめだめって人はイカスルー。

☆☆☆

あらためて読んでみると、のっけからわかりやすい犯人ですねえ。
わかりやすく書いてあっても、読者があの人を「犯人だ!」と指定できないギミックがすばらしいです。

しかし、考えてみました。
真犯人以外の人が犯人と、決め付けられないか?

まず逆にどうやっても犯人になれない人

1位:熊に抱きしめられる人
2位:燻製のニシンに飲まれる人
3位:丘の上で日に焼かれる人

この3人は無理。1位2位は死に方がむごすぎて、○○できない。轢死体と溺死体なんでね・・・3位の人も、第三者に「間違いなく死んだ」と断定できるから無理。

4位:のどがつまる人

あまりにも序盤すぎる。さすがに以後の展開をコントロールしきれない。

こうやって一人ひとり書いていくと、真犯人が誰かばれてしまいますので、やりませんが、作中の心の声でさえも偽証と取れば、ワカメが喉にさわってパニックになる人は犯人でもいけそうな気がする。読者に提示する心の声がウソってのは小説の作法違反なので、まーこの人が犯人というのはないでしょうけど。

あと、「9人共犯の助け合い自殺、残る一人を殺害」というのもわりといい感じ。
読んだ人に本を投げ捨てられますけどね。

うまいなあと思うのは、半分を過ぎたあたりから、怪しい順に真犯人に殺されていくところ。

読者「6人目はあやしい!」
~6人目銃殺~

読者「決まった!7人目だ!完全にイカれてる。もう言動もおかしい」
~7人目溺死~

読者「てかもう、主役男女と8人目しかいないじゃん。8人目が犯人じゃん。あいつ悪いやつだなあ」
~8人目轢死~

読者「え?」
~9人目、特殊な銃殺~

読者「え?え?何?この流れ」
~10人目、死ぬ~

読者「え?もう、誰もいないよ?え?え?」

それはともかく、帰りの新幹線でメアリウェストマコット名義の「愛の旋律」を読みはじめました。
クソぶ厚い本で、書店で手にした時ちょっとゲンナリしたんですが、予想に反して面白い内容。いいなあこれ。
時間見つけて読み倒したい。

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