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2012年12月27日 (木)

汚職事件で散弾銃を注文

↑お食事券で三段重を注文

もう先週の話になってしまいますが、東京出張の新幹線車中で、松本清張さんの「点と線」を読みました。

Zm121227

あらすじ【点と線】
某省の課長補佐と、割烹料亭の女中の心中死体が、福岡で発見される。男の方の遺品にあったレシートに疑問を持った老刑事は、独自に事件を追うが、某省の汚職事件を内偵中の東京の刑事に引き継がれ、やがて犯人が構築した困難なトリックが少しづつ崩されていく。

面白いですねえ。松本さんの社会派ミステリ(っていうんですか?このジャンル)は「ゼロの焦点」「砂の器」とこれとで、3本しか読んでないんですが、典型的なハウダニットのような気がします。というよりアリバイ崩しですか。

もう、犯人は、ぜったいアイツだってわかってるのに、どうにもならないアリバイの壁がたちはだかるってやつです。

今作の「点と線」に至っては、主人公の若い刑事はかなり最初の時点から「アイツが犯人だ」と決め打ちにしてます。
ガッチガチの鉄のアリバイをどうやって崩すか? そこが読みどころでページをめくる手が止まらない小説です。

九州で起きた心中事件を、ささいな疑問から追い始めた老齢の刑事が主人公かと思いきや、東京から某省の汚職議員を追っている若い刑事にバトンタッチしていく様も、自然で見事。

ただ・・・
昔の読み物として読んでいかないと、アリバイトリック的には厳しい部分があります。
新幹線開業前、そして空路もまだ未発達ということを念頭に置いて読まないと、成立しえないトリックと言えるでしょう。

私、読んでいて、
「なぜあの方法を無視するんだろう? いやいや、そういう時代背景なんだろう。そこを踏まえて読もう」

と思っていたんですが、主人公が「そうか、あの手段で移動すればいいのか」と気づいたりしててあせります。

え! 結局それありなの?

て感じw

当時の時代背景として、その手段はなかなか浮かびにくいってことなんでしょう。

でもまあ、楽しめました。
九州の老刑事と、東京の若い刑事の手紙のやりとりも、ほのぼのして和めます。
松本さんの本は、読みやすいんで、これからも少しずつよんでいきたいです。

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