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2012年2月15日 (水)

狭い世界を長所に変えた小説

朝井リョウさんの「桐島、部活やめるってよ」を読みました。
Zm120214_01
青春小説ですねえ。

J-POPの歌詞をそのまま小説にしたような感じでした。

ただ、青春小説でありながら、構成に工夫があって、読後もう一回読んでみようかなと思わせるのはさすが。

あらすじ【桐島、部活やめるってよ】
バレー部キャプテン桐島が、部を辞めるらしい。
それを聞いた数人の男女の、日常。

冒頭、二人の男子高校生が、「桐島やめたんだって」「え、ガチで?」と話をしている。夕暮れの自転車二人のり。
そこから章立てで主人公が変わっていき、桐島周辺の人間模様が少しずつあらわになっていく構成。

そうだ、この手法、ドラクエⅣだ(←ちと、たとえとして乱暴)。
ドラクエⅣから最終章を抜いた感じ。

だから、ものすごいネタバレしますが、桐島君は出てきません。笑うとニカッと音がするらしいですが(←こういう描写、嫌いじゃない)。

桐島君は出てこないけど、桐島君と同じバレー部で、代わりにレギュラーが取れた人、桐島君の彼女の友達、同じクラスの友人、かなり縁の遠い映画部部長の日常話などなど・・・たとえばオムライスという言葉をテーマに、短編集を集めてみました。って感じの群像小説でした。

映画部の男子に「レンズのふた落ちとったよ」と声をかける野球部男子の話が、

双方向に切なくて、好き。

若者文化をリアルに書いてる分、10年20年と経っていくと、古び方が尋常じゃないのかも・・・

先日感想を書いた将棋小説と、これと、今読んでいるのと、3冊いっぺんに購入して順に読んでいるのですが、

今読んでる「となり町戦争」が一番興味深い。

できればこのまま失速せずにラストまで行ってほしい。もうじき読み終わります。

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