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2011年6月 7日 (火)

いまわの際の一言シリーズ第二弾

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わりと淡白なネーミングが並ぶクリスティーさんの作品の中で異彩をはなつ「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」を読みました。
ボビィという退役軍人で今無職の青年と、フランシス(通り名はフランキー)という名の伯爵令嬢がコンビで活躍する冒険サスペンスロマンチックコメディミステリー小説です。

あらすじ【なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?】
ボビィは友人の医師とのゴルフ中に崖から転落したと思われる瀕死の男を発見する。友人が警察を呼びに行っている間に、男は「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」と言い残して息を引き取る。ボビィは身元確認に来た縁者に「そういえばこの方、息を引き取るとき、
『なぜエヴ~中略~のか?』と言い残したんだけど、特に意味は無いですよね」と告げてから、何者かに執拗に命を狙われるハメに。謎の解明と、自らを救うため、ボビィは友人で伯爵令嬢のフランキーとコンビを組んで、冒険に乗り出す。

クリスティーさんで、男女コンビというと、超有名な「トミー&タペンス」シリーズがあるのですが、まさにあのまんまのスタイルで、変装したり、潜入したり、殴られて昏倒したり、クロロホルムをかがされて気絶したり、縛られて「あと数時間のうちにお前達は死ぬのだ」といわれたり、期待してなかった凡人に命を救われたり、意外な人が悪人で意外な人が善人だったりと、トミー&タペンス要素てんこ盛りです。

殴られて気絶したあと場面転換はお約束
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令嬢もクロロホルムで気絶という、危険度80%にチャレンジ
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しかし、そんなことよりもなによりも、ついにここにきて、メイドのグラディスが物語中の超重要人物に昇格。
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なんてったって、ボビィやフランキー以上に我々がずっと気になってる○○○の正体が実はグラディスだったり、

そのグラディスが実は、あの人のところに最初からいたり

別な引用で、別なグラディスも出てきたり
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もう多分、これ以上のグラディス祭りは無いでしょう。逆に未読の三十数本のタイトルにもう登場しなくてもいいくらい、まさかの「メイドのグラディス三段落ち」小説です。

そうそう、そんな個人的趣味な話ばかりしてますが、物語自体は男女コンビのバディ物書かせたら独壇場のクリスティーさんなんで、面白いことマチガイナシです。ボリュームありますが、ラストまでイッキに読めちゃいます。

堪能しました。

次は日色ともゑさんのあとがきも気になる「三幕の殺人」読みます。

 

残り32本。
 
 
06:邪悪の家
09:三幕の殺人
12:メソポタミヤの殺人
14:もの言えぬ証人
15:ナイルに死す
28:鳩のなかの猫
29:複数の時計
30:第三の女
31:ハロウィーン・パーティ
33:カーテン
46:スリーピング・マーダー
50:運命の裏木戸
53:謎のクィン氏
55:死の猟犬
56:リスタデール卿の謎
60:ヘラクレスの冒険
61:愛の探偵たち
62:教会で死んだ男
68:蜘蛛の巣
70:海浜の午後
73:チムニーズ館の秘密
74:七つの時計
75:愛の旋律
77:未完の肖像
83:死が最後にやってくる
84:忘られぬ死
85:さあ、あなたの暮らしぶりを話して
88:バグダッドの秘密
89:娘は娘
90:死への旅
91:愛の重さ
96:フランクフルトへの乗客

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