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2011年3月 2日 (水)

この物語の犯人はコワイ

出張の移動中に色々読みましたが、とりあえずまだ記事にしてなかった「聖女の救済」を先に消化。
Zm110302
あのふくやまさんでドラマ化されたガリレオ先生の映像化されていない事件のひとつです。

フーダニットでは無いです、よほど鈍感な人では無い限り、犯人が誰かは最初の数ページでわかります。
この小説はかなり高純度のハウダニットです。

しかしとにかくネタバレらめぇって人は以降今日の記事読まないでください。

とにかく、いかに、そのトリックを成し得たか?

が重点になります。だからこそ、物理学者の湯川先生が登場しなければならないのですが、実際のトリックは物理的な事象ではなく、人の考え方の盲点をついた独創的トリックでした。これを考え付くのもスゴイけど、やり遂げてしまう犯人が恐ろしい。気付いてしまう湯川先生もスゴイ。

あらすじ【聖女の救済】
40代会社経営者が完全密室でヒ素入りコーヒーを飲んで死んでいるのが発見される。服毒の直前にレストランを予約していたり、当日もとある人物と会う約束をしていた被害者に自殺の動機や可能性は薄い。何者かの手によって、コーヒーに毒を混入させられたことは明らかだった。事件を担当する内海刑事にガリレオ先生は言う。
「もし答えが虚数解なら我々の負けだ。これは完全犯罪だ。」

面白かったですよ。前回読んだ「容疑者X」の時、湯川先生は犯人のトリックについて「幾何の問題と見せかけて、実は関数の問題」という解答提示をしましたが、今回は「犯人の行為は虚数解。理論上はありえても、実際には不可能な方法」としました。
たしかにあのトリックは不可能かな?とは思うのですが、実際問題古今東西ミステリー小説のトリックには不可能なものが数多くあり、今更・・・とは思うんですけどね^^;

読んでて唸らされるのは、「奇抜なトリックではなくて、普通のことを不屈の精神力でおこなった犯人の執念」というところだと思います。
いや、執念というよりは、ホントに『救済』なんですけどね。

今まで読んだ東野さんの作品の中では一番面白いです。

映像化するとしたら被害者は豊原功補さんにやって欲しい。被害者の奥さんに小雪さん、被害者の友人兼顧問弁護士に江口洋介さん(友情出演)。

ていうか、そういう脳内配役で読んでましたw

若山宏美役には誰がいいかなあと迷いながら読んでたんですが、適任見つからず。
神田沙也加さんとかどうだろうか?んー・・・もう少し、強さが・・・

実は柴咲さんが一番若山宏美役にピッタリだと思ってます。うーん違和感ない。

若山役が誰かはともかく、映画化熱望。

最後にひとこと言わせてください。

この物語の被害者はクズ

豊原さんはこういう役グンバツに上手いはず!

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