« あいつと腹ばい | トップページ | ワッフラー刃牙 »

2010年11月22日 (月)

空中密室

クリスティーさんの「雲をつかむ死」、読みました。
Zm101122
読み始めの段階では、超密室劇なのかと思ってたんですが、意外と飛行機からは早々に降り、以降はフツウの推理劇でした。

クリスティーさんの「動機重視の後期作品群→過去の罪から逃れられない被害者、過去の復讐を忘れない加害者など」にハマってしまうと、どうしても初期の「奇抜なトリック作品→動機は基本、金目当て、自己中な犯人」が安っぽく見えてしまいがちですが(このへんは主観です)、それを差し引いても今作の犯人はウマイ。

あらすじ【雲をつかむ死】
飛行機の機内で、金貸し(恐喝込み)の婦人が殺されていた。死因は頚部への毒針の一撃。彼女の死が確認される少し前には機内に黄蜂(アシナガバチ)が飛び回っていたが、蜂とは関係無い、被害者の足元にあった吹き矢から発射されたと思われる小さな毒針が死因だった。衆人環視の機内で、犯人はどのようにして吹き矢で標的を射たか?機内を捜索していると、ポアロの座席から吹き矢筒が発見され、ポアロは裁判で陪審員から有罪の烙印を押される(笑)。

コ○ン君とか、金○一少年といった娯楽少年漫画ではないので、犯人の手段はそんなにトリッキーではありません(両作品の批判ではありませんよ、念のため)。
フランスの警部が事件後、同じ飛行機に乗り、同じような座席配列でなるべく目立たぬよう吹き矢筒を構えてみて、他の客に不審な目で見られてるシーンで笑いました。本人大真面目なんですけど。

「なぜ黄蜂が飛んでいたか?」
「なぜ犯人は吹き矢筒を機内のわずかなスキマから機外に捨てなかったか?」
「なぜ被害者はコーヒースプーンを2本持っていたか?」

犯人の独創的かつ大胆なトリックに関心。

今作のヒロイン、ジェーンの勤める美容院の同僚で我らがグラディスが登場しますが、メイドじゃないので魅力薄(←何かを間違ってる早瀬五郎)。

そろそろ「アクロイド殺し」を読む予定です。
そろそろ短編集も行きたいな。

続きを読む以降はいつものごとく備忘録。あと43冊。

03:アクロイド殺し
06:邪悪の家
09:三幕の殺人
12:メソポタミヤの殺人
14:もの言えぬ証人
15:ナイルに死す
22:ホロー荘の殺人
28:鳩のなかの猫
29:複数の時計
30:第三の女
31:ハロウィーン・パーティ
33:カーテン
34:ブラック・コーヒー
35:牧師館の殺人
46:スリーピング・マーダー
47:秘密機関
50:運命の裏木戸
53:謎のクィン氏
55:死の猟犬
56:リスタデール卿の謎
58:死人の鏡
59:黄色いアイリス
60:ヘラクレスの冒険
61:愛の探偵たち
62:教会で死んだ男
63:クリスマス・プディングの冒険
64:マン島の黄金
65:ブラック・コーヒー(戯曲版)
68:蜘蛛の巣
70:海浜の午後
73:チムニーズ館の秘密
74:七つの時計
75:愛の旋律
77:未完の肖像
78:なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?
83:死が最後にやってくる
84:忘られぬ死
85:さあ、あなたの暮らしぶりを話して
88:バグダッドの秘密
89:娘は娘
90:死への旅
91:愛の重さ
96:フランクフルトへの乗客

|

« あいつと腹ばい | トップページ | ワッフラー刃牙 »

読書班-アガサ棚」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/138294/37790384

この記事へのトラックバック一覧です: 空中密室:

« あいつと腹ばい | トップページ | ワッフラー刃牙 »