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2010年11月29日 (月)

隣のポロットさん

・・・なんか、クリスティーさんのシリーズが一部新訳で2010年~2011年に向けて出始めるようです。いきなり書店で「新訳そして誰もいなくなった」を見かけました。
サイクルが早すぎません?前回、シリーズを一新したの2003年ごろでしょ?そんなに何度も新訳ださなくても・・・しかもビッグネームばかり。カバー絵も変わっちゃうし。
もっと旧版の増刷を厚めにお願いします。ハヤカワミステリーって広島では特定の本屋さんにしか無いですからね。

さて、クリスティーさんの「アクロイド殺し」を読みました。・・・というか、先週には読んでたんですが、記事にするのを後回しにしてました。
Zm101129_01

帯にこのトリック、許されるのか?て書いてありますが、許されますよ。もちろん。

誤解を恐れず言ってしまえば「オチ一発勝負小説・再読の面白みは無い」という作品ですので、今回の"読んでまえチャレンジ"でいつ読もうか悩んでたんですが、読書班の活動がここのところ停滞してましたので、景気づけにイッキ読みしてみました。予想に反して、再読でも面白かったです。

あらすじ【アクロイド殺し】
田舎名士アクロイドが自室で殺された。死因は背後から首筋へナイフによる一突き。ドアは内側からカギがかかっており、犯人はカギのかかっていない窓から出入りした模様。探偵業を引退して田舎でカボチャ造りに精を出していたポアロは、言動が『あの懐かしきわが友ヘイスティングズ』を思わせる隣人シェパード医師とコンビを組み、弱く卑劣な心を持つ犯人を追い詰める。

再読だからというだけでは無いと思うのですが、この小説やけに登場人物が整理されていてわかりやすいです。
バッと出てきた限りなく黒に近いグレイな複数の登場人物が一人ひとり白へ転じていく構成が美しすぎて、読むスピードが落ちません。だんだん容疑者が消えていき、最後に残ったのは・・・

初読の人には犯人当てづらいとは思うのですが、意外なほど最初からクリスティーさんはいろんな犯人のヒントを置いてくれてます。痛快に騙されたい人にオススメ。

さて今回もメイドのグラディスは出てくるのですが、捜査上の当事者リストに「グラディス-見習いメイド」と出てくるだけで、セリフも無ければ、場面に登場もしてきません。ほんとに名前だけ。
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我々日本人にはわからないことなのかもしれませんが
・ネコといえばタマ
・犬といえばポチ
・昔話の主人公といえば○○太郎

というように、イギリスの人にとって見習いメイドといえばグラディスなのかもしれません。

次はマープル・ザ・ビギニング「牧師館の殺人」を読みます。この順番で読むのはマズかった・・・

残り42冊

 

 

06:邪悪の家
09:三幕の殺人
12:メソポタミヤの殺人
14:もの言えぬ証人
15:ナイルに死す
22:ホロー荘の殺人
28:鳩のなかの猫
29:複数の時計
30:第三の女
31:ハロウィーン・パーティ
33:カーテン
34:ブラック・コーヒー
35:牧師館の殺人
46:スリーピング・マーダー
47:秘密機関
50:運命の裏木戸
53:謎のクィン氏
55:死の猟犬
56:リスタデール卿の謎
58:死人の鏡
59:黄色いアイリス
60:ヘラクレスの冒険
61:愛の探偵たち
62:教会で死んだ男
63:クリスマス・プディングの冒険
64:マン島の黄金
65:ブラック・コーヒー(戯曲版)
68:蜘蛛の巣
70:海浜の午後
73:チムニーズ館の秘密
74:七つの時計
75:愛の旋律
77:未完の肖像
78:なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?
83:死が最後にやってくる
84:忘られぬ死
85:さあ、あなたの暮らしぶりを話して
88:バグダッドの秘密
89:娘は娘
90:死への旅
91:愛の重さ
96:フランクフルトへの乗客

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コメント

こんにちは。
私はアクロイドを読み終わった後、これは再読するとさらに面白いだろう!と思ってたクチです^^
それで、しばらく経ってから再読して、ああこうやって読者をだましてたのか・・・クリスティーさん怖い!と楽しみました。書くのがすごく難しかっただろうと感心もしました^^
それにしても、新訳新訳って、そんなに訳を変えるべきところがあるんでしょうかねえ・・・?謎ですね。

投稿: かもねぎ | 2010年12月 1日 (水) 21時26分

かもねぎさんこんばんは!
初読のインパクトはどうしても越えられないとは思いますが、再読は結構ロジックを楽しめますよね。
ここはこれ以上書けないだろうなあ・・・等々。
楽しみ方としては健康的であると思います。
新訳、首をひねりますよね。しかもカバー絵がシックな写真版ではなく、いっこ前の寓意画のようなやつで(それはそれでファンは多いのでしょうが)、新旧が書店に並んだ時、違和感があるのになあ・・・と、そこが少し気になります。全部新訳でもなさそうですし。
謎です。

投稿: 早瀬五郎 | 2010年12月 2日 (木) 19時03分

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