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2010年6月28日 (月)

ようやくビッグ4を読む

Zm100628_01
タイトルのごとく、クリスティーさんのビッグ4を読みました。さっそくあらすじに行きます。

あらすじ【ビッグ4】
国際的犯罪組織ビッグ4、
№1はリーダーで謎の中国人
№2はアメリカの大立者
№3はフランスの女性科学者(美人)
№4は変装名人の暗殺者
ポアロとヘイスティングズは悪の組織ビッグ4を壊滅させることが出来るか??

巻末のあとがきまで読んではじめて知ったんですが(以前の版ではこのあとがき無かったですよね?)、このビッグ4という作品、10編前後の短編をムリヤリつないで1本の長編にしたもののようです。

だから長編なのにポアロさんは、ちまちました小事件をいくつもいくつも対症療法のように追っかけているんですね。深い意味も巨大な伏線もなく。短編としては良いんですけど、長編として見ると、非常にポアロ物っぽくない作品です。
ヘイスティングズがドアホゥなのは相変わらずですが。

国際的犯罪組織ビッグ4も、ポアロのことは目の上のタンコブだと思っているらしく、何かにつけてポアロに罠を張ろうとしています。で、ポアロの分析とともに、ヘイスティングズの分析もおこなっているのですが、
「赤毛の女に弱い」
とか書かれてて、心の底から笑いました。
で、実際赤毛の女性から相談うけて、コロリと引っかかってるし、ヘイス君。

そして投げ飛ばされるヘイス君。
Zm100628_02

長編としては何をどう前向きに評価しても、「面白くない1本」なんですが、短編集だと最初から認識して読んでいると、それなりには面白い作品です。

・・・まあ、クリスティーの作品を読破するつもりもなく、面白いものを何冊か読むだけでいいや的な人にはぜったいこれはおすすめしません。これ1冊読むくらいなら、同じ時間で「鏡は横にひび割れて」とか、何度読んでも泣ける、いや読めば読むほど泣ける「オリエント急行の殺人」を読んでほしいと思います。

1点だけ!
作中超重要人物でクロード・ダレルという人物が現れます。30代前半の役者崩れ、今は危ない稼業。
この人物とは別でやはり若い役者でアーネスト・ラトレルという人物も名前だけ出てきます。

これ絶対「パーカー・パイン登場」クロード・ラトレル君のキャラ設定に受け継がれてますよね?
クリスティーさんのスターシステム健在!って感じでした。

次はPHP文庫の三国志武将モノを1回挟んで「ポアロのクリスマス」あたりを読みます。

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