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2010年5月 5日 (水)

サー・ユースタス「足がグンバツの女だ」

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連休前にクリスティーさんの「茶色の服の男」を読み終えていたのですが、連休入ってそうそう、あわただしく旅立ってしまい、かつ旅行中に「杉の柩」「ゴルフ場殺人事件」という2大傑作を読み終えてしまいましたので、少し見劣りする当作品はサラサラと記事にしておきます。
「杉の柩」、「ゴルフ場殺人事件」は後日あらためてジックリと・・・
ちなみにゴルフ場殺人事件のほうは、東京から帰りの新幹線で大阪あたりから読み始め、いったん帰宅、家族が寝静まってからまた読み始め、一気に最後まで読みきってしまいました。
あんなに途中でやめられなかった小説は久しぶりです。
寝たのは明け方5時でした。

さて最初にことわっておきますが、この「茶色の服の男」という小説・・・アンポンタン小説です。

あらすじ【茶色の服の男】
考えるより先に行動してしまうウッカリ娘アンは、地下鉄ホームから男が転落する事件現場に遭遇。アンの背後から現れた医者だと名乗る茶色の服の男は、死体を検めるとメモを落としながら現場を立ちさった。茶色の服の男が落とした暗号メモをムリヤリ解読したアンは全財産をはたいて南アフリカ行きの船に乗る。道中危機に陥るアンを助けてくれる茶色の服の男(※イケメン)は果たして敵か味方か?

見てくださいこのあらすじ。支離滅裂ですねえ。このあとの船旅も支離滅裂なら着いた先の南アフリカでの出来事も支離滅裂で、主人公アンはだいたい場当たり的な判断で次の行動を決めるのですが、ラッキーなことに「だいたいあってます」
このあたり、ご都合主義が泡吹いて逃げるような超展開に次ぐ超展開。

小学校高学年から中学2年生くらいまでが読むには、なかなかハラハラドキドキの冒険小説で良いかもしれません。
「鏡は横にひびわれて」とか、「オリエント急行の殺人」のような、人の業とは?正義とは?といった重いテーマの作品郡とは比ぶべくもない「肩の凝らない小説」です。
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見てください、この人を食ったセリフまわし。

ただ、そこはクリスティーさんで、この小説が持っているトリックは、この小説の数年後に発表され、今なお欧米や日本のミステリファンのあいだで
「インチキだ!認めない!」
「いや、さすがクリスティーだ!素晴らしいトリック」

とまっぷたつにわかれているあの作品仰天トリックがさりげなく使われてます。

「アンポンタンな小説だなあ・・・」
と思いながら読んでいると、ものすごい勢いで足元すくわれることうけあいです。

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