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2009年12月20日 (日)

満潮に乗ろうとしているのは誰か?

旅に出る前にクリスティーさんの「満潮に乗って」を読みました。
出張中にポアロ物をつづけて2本読んでますので、サクサク感想行っときたいと思います。
Zm091214
しかし今回、使用人グラディスが出てきたときは、いよいよもって
「私が無知なだけで、実はグラディスって職種名があるんじゃないか?」
と思ったほどです。
メイドのなかに階級があって下っ端の方のメイドのことを「グラディス」って言うとか・・・
一時期真剣に考えました。しかしググッても人名しか出てこないんですよねえ。

あらすじ【満潮に乗って】
1.莫大な遺産を残す老人
2.再婚したばかりの若い未亡人
3.遺産を自由にできずイライラする親族一同
しかし未亡人の地位を揺るがす恐喝者があらわれ・・・

まだクリスティーさんの全作品、半分も読んでないと思いますが、遺産相続にまつわる未亡人と親族の確執っていつも出てくる設定なんですよ。
で、毎回変わるストーリー展開。
毎回変わる動機。
毎回変わる犯人。

なんか、クリスティーさんの「この設定で描いてない展開は無いか?」という意地が垣間見えます。

今回の特筆すべき点は、「なかなか最初の犠牲者が出ない」というところです。
冒頭、遺産を残して老人は死ぬわけですが、これは完全な事故死で疑いの余地は無い。

物語は完全に

若い未亡人とその兄VS親族一同

の図式。

で、親族からねたまれている若い未亡人の命が狙われるのかと思いきや突然未亡人の立場を危うくする恐喝者が現れた。

色々書くと、どうしてもネタバレしてしまいますので、今回は極力書きませんが、物語は巨大なシーソーのように右へ左へと揺れつづけ、犯人の動機、犯行の過程など、予想もつかない結末へむかっていきます。

今作、実は私の評価は低いです
途中まで物凄く面白かったのに、最後の最後、後日談の所で「キモチワルイ作品」になってしまった感があります。

うまく言えないのですが、最後の男女の会話がものすごく独善的でキモチワルイ。

ただ、最後の数ページ読んでて「うへぇ、気持ちわりー」と思いつつも、実はそれすらもクリスティーさんの
「ほら、今回の事件、あらゆることがいびつで違和感があるでしょう?」
というデカイ釣り針にウッカリ食いつかされた感があり、うまいなあと思う自分もいます。
このへんはうまく説明できないです。
つまらない作品では無いです。念のため。

しばしポアロさんシリーズを読んでいこうかな??

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コメント

グラディスって何かメイドと深い関連がある名詞なのか?!
と思ってググッてここに着きました(笑)
そう考えても無理ない頻度ですよね。
でも特別な意味はないのか…

投稿: ぐら | 2010年10月27日 (水) 20時42分

ぐらさん、コメントありがとうございます。
いくつかクリスティーさんの作品読んでるとやはり、同じこと考えますよね(笑)!
ヨカッタ!私だけじゃなかったんだ!
このことに気付かれてるあたり、ぐらさんもかなり本数読まれてますね。
また色々感想お聞かせください。

メイドとグラディスの名前の関係性・・・なさそうですよねー。

投稿: 早瀬五郎 | 2010年10月28日 (木) 22時31分

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