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2009年8月26日 (水)

カタツムリ光線

ここ数日造形三昧でしたので、少し本も読みたくなるわけです。粘土作業しながらクリスティーさんの「ねじれた家」をチマチマ読んでおりますが、この作品もなかなか良いお膳立てです。
ポアロもマープルも登場しない「ノン探偵」物です。
クリスティーさんのノン探偵物は「若いカップルが主人公」というのが多いですか?今までたまたまそういうのばかり私が読んでるだけですか?
それはともかく夜も涼しくなり調子に乗るとイッキに読んでしまいそうな予感もしますので、既に読んだ「スタイルズ荘の怪事件」の方を記事にしておきます。
クリスティーさんのデビュー作でポアロさんのデビュー作でもあります。

Zm090826
あらすじ【スタイルズ荘の怪事件】
戦中の負傷による療養を余儀なくされたヘイスティングズは友人ジョンに彼の別荘であるスタイルズ荘へと招かれる。
ヘイスティングズが滞在して早々、ジョンの母親でありスタイルズ荘の女主人であるエミリーが何者かに毒殺されてしまう。
ベルギーから亡命した際に住居を世話してもらい恩義を感じる元警察のポアロは、ヘイスティングズの協力のもと、悪辣な犯人に迫る。

あらすじにて「ヘイスティングズが協力」と書きましたが、全シリーズを通してヘイスティングズの推理が当たったことなんて無いと思います。
ヘイスティングズは常に語り手ですので、あまり
「私はこのとき犯人は○○だと確信した」
なんて言われてそれが当たっていても困るわけです。
ただ彼の「無関係なひとこと」がポアロに天啓を与えます。そういう意味では彼はいつも多大な協力ぶり。

さて本作はクリスティーさんのデビュー作ですが、
・療養に来た退役軍人
・女主人
・女主人の再婚相手は下品で金目当てっポイ
・毒殺
・女主人の子供ふたり、兄は陽気な社交家&嫁が超美人、弟は神経質&内向的。
・ちょい血縁の離れた美人ではないが可愛い娘
・美人に胸躍るヘイスティングズ(笑)

等々、以降の各作品にヘビーローテーションで登場する要素てんこ盛りです。安心して読めますね。
こういうのは「人物描写が類型的」という批判を生みがちですが、私は逆になぜそれがいけないのかと声を中ぐらいにして言いたい。
登場人物がわかりやすい何通りかの人物で限定されるからこそ、推理していく面白さが生まれるのだと思います。
「読んでも読んでもこの人物の性格は掴みどころがないなあ」では読んでいてしんどいだけです。

話がそれました。

デビュー作だし、そういう類型化された登場人物である程度手堅く、オーソドックスに行くのかと思ったんですが、やはりクリスティー作品はあなどれません。普通のミステリー小説ではまず避けて通るやりかたで、読み手をだまします。
なんというか・・・ここに書くわけにいかないんですが、いろんな意味で疑われない人っているもんですね。
ミステリーを読んで読んで読みまくった人こそ読むべき作品だと思います。
意外と本格的にミステリー読んだ事ない人の方が犯人は当てやすいかもしれません。
私なんかあの犯人は読み始めてまず「ん!」と思い「いや、無い無い」と除外してましたからw

ちなみに事件の舞台になった「スタイルズ荘」ですが、ポアロの最終事件「カーテン」の舞台もまた、「スタイルズ荘」です。
カーテン、いつ読もうかなあ・・・

続きを読む以降は個人的な読破備忘録です。特に目新しいことは書いておりません。

01:スタイルズ荘の怪事件
08:オリエント急行の殺人-オススメ
11:ABC殺人事件-オススメ
13:ひらいたトランプ
19:愛国殺人
20:白昼の悪魔
21:五匹の子豚-オススメ
24:マギンティ夫人は死んだ
25:葬儀を終えて
38:予告殺人
37:動く指
40:ポケットにライ麦を
42:鏡は横にひび割れて-オススメ
43:カリブ海の秘密
44:バートラム・ホテルにて
49:親指のうずき-オススメ
52:おしどり探偵
76:シタフォードの秘密
79:殺人は容易だ
80:そして誰もいなくなった-オススメ
86:暗い抱擁
95:終りなき夜に生れつく-オススメ

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