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2009年6月24日 (水)

ジョジョウ的な作品

クリスティーさんの「鏡は横にひび割れて」を昨夜読み終わりました。マープル物です。
平日深夜1時半はマズイですね。もう眠いです。
でも「残り100ページくらいになってから本を置いて寝る」なんて出来るわけないですよね。

今日は早く寝ます。

あらすじ【鏡は横にひび割れて】
マープルの住むセント・メアリ・ミード村に大女優が引っ越してくる。お祝いとお披露目とばかりに大女優マリーナ・グレッグは盛大な宴を設け、付近の住民を招待する。
招待客のひとりミセス・バドコックが退屈な自慢話をマリーナに聞かせていた時、マリーナは突然バドコック夫人の後方を凍りついた表情で見る。
その時のマリーナの表情を後になって招待客のひとりは19世紀の詩人アルフレッド・テニスンの「シャロット姫」を用いて表現する。

 鏡は横にひび割れぬ
  ああ、わが命運もつきたりと
   シャロット姫は叫べり
マリーナは何を見て「命運もつきた」と言わんばかりの顔をしたのか?

宴の最中ミセス・バドコックは誰かに押されて手にしたグラスを落としてしまうが、すばやく気付いたマリーナは、まだ飲んでないからと自分の酒を渡す。酒を飲んだミセス・バドコックは絶命。哀れなバドコックはマリーナのグラスに入れられた毒で殺されてしまったのだった。マリーナの命を狙っていたのは誰か?
宴にはマリーナの「仕事上のライバル」、「かつての恋人」、「養育を放棄した養子」など様々な「うらみを持っていても不思議ではない」面々がいた・・・

Zm090624
ああ、いつになくあらずじが長くなってしまいました。
いい作品ですねえ。ちょっと泣きそうになりましたよ。
叙情的ですねえ。
好き嫌いが分かれそうな気がしますので、万人にはお勧めできないですが、「しっとりした愛と復讐の物語」を読みたいという人には自信を持ってお勧めできます。「オリエント急行の殺人」や「そして誰もいなくなった」等の最初から最後まで高テンションの作品を好むひとには勧めにくい作品です。

・肩越しの何か?誰か?を見て凍りつく人
・過去に因縁のある誰かが姿かたちを変えて復讐を遂げるため集団の中に紛れている
・過去の罪は消えない(=復讐する人間は何年立っても忘れない)

などなどクリスティーさんが得意とするギミックオンパレードです。
ミステリー小説なので、「誰が犯人?(フーダニット)」というのはもちろん重要なのですが、今回は「なぜ殺さなければならなかったか(ホワイダニット)」に重点が置かれた小説になってます。
重要な登場人物もそんなにいないので、意外に犯人の見当は付けやすいのですが、動機が(少なくとも私には)最後の10ページを切るまでわかりません。
犯人の動機が判明してからの「静かなる急転直下ぶり」は他のどんな小説でも味わったことがありません。
犯人の深い愛に気付かされ、胸が熱くなる物語でした。

小説の内容にまったく関係無いですが、
☆マープルさんがいよいよ解明に向け黙考中というのに、鼻歌まじりで電気掃除機をかける通いのメイドのチェリーに笑い、
☆マープルさんの身の回りのお世話をしてくれる使用人ナイトの言動、おせっかいに非常に腹が立ちます(笑)。
 あとチェリーの旦那が作っているプラモデルも非常に気になる・・・

また事件からかーなーり遠いところにいる超脇役の名前が「ジョニイ・ジョスロー」で、私の表情が「鏡が横にひび割れる」ほど凍りつきました。

「俺の名はジョニイ・ジョスロー・・・ジョジョって呼んでくれ。」

そんなセリフはありません。

作品は叙情的なんですけどねえ(ヒドイ締め)。

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