« 拙者拙者サギ | トップページ | ジ・オメガマン »

2008年4月12日 (土)

荀彧変換出来ず。

荀彧という小説を読みました。
いきなりナンダとお思いでしょうが、三国志の登場人物です。
三国志マニアの夏侯さんから借りました。夏侯さん、浮世絵の本とあわせて、もう少し貸しておいてください。

しかし、荀彧さん一発変換で出てきませんよ。
「荀」も「彧」も手書きパッドでようやく出せました。みなさんもためしに「じゅんいく」で変換してみてください。

内容は、徹頭徹尾、荀彧視点です。

面白い。読みやすい。

俯瞰の視点ではなく、荀彧視点なので、贅肉が無く、「ああ、もうちょっと読みたいな」くらいで終わるのが良いです。
無駄にダラダラ装飾過多に書かれては、読んでて萎えてきますからね。
この本は面白い解釈で書かれてます。
「曹操は乱世の姦雄」というイメージをすこしずらしてます。
あぶない献策は基本、荀彧から成されており、
曹操「それ、やらなきゃならないの?」
荀彧「乱世を終わらせるため、やっていただきます」
曹操「そうかぁ・・・」

みたいなふたりの温度です。
いや、曹操が「野心無し」みたいな描かれ方というわけでは無いですが、いつも荀彧がとめてくれるのを待ってる押し出しの弱い感じ。

にしても荀彧は私の中ではイメージ薄かったですねえ。「超天才だけど、赤壁の大敗の現場から上手く事前に逃げた人」というイメージしかありませんでした。
荀彧ファンのみなさんゴメンナサイ。

三国志に詳しい方なら、やがて曹操と荀彧の間にはミゾが出来ていく事はご存知でしょう。
そのあたりが、この小説のクライマックスかもしれない。

ふたりの仲の良かった男同士が、長い戦乱の時代を駆け抜け、離れられない存在になり、そして離れていく。

そんな少し切ない小説でした。
プロローグから過去に一気に飛び、長い戦乱を経て、エピローグでまたプロローグの時代に戻ってくる構成も、ありきたりながら良い読後感を残します。

最近の三国志関係の書籍、漫画と同じく、劉備玄徳は食えない人物とされてます。
「聖人君子、民のためつくす人・・のフリをする人」そんな感じです。
しかも荀彧本なので、チラくらいしか出てきません。関羽、張飛がギリギリ出てくるくらいで、超雲なんて、破片も出てきません。

曹操好きにはオススメな本です。
著者は風野真知雄さん。ほかの出版物は?と本の折り返しを見てみると、
「陳平」
「馬超」

人選がマニアックすぎ!

カテゴリが三国志に寄りすぎ!

|

« 拙者拙者サギ | トップページ | ジ・オメガマン »

読書班-その他の読書」カテゴリの記事

コメント

陳平は持ってませんが馬超は持ってますよ。でも荀彧が一番いいと思ったので読んでもらいました。
シリーズみたいになってていろんな作者がいろんな人物をチョイスして書き下ろしてるみたいです。
また私基準でこれだー!って思えるのがあったら貸し出しますよ。

投稿: 夏侯 | 2008年4月14日 (月) 12時41分

夏侯さん今晩は。
馬超もいいですねえ。
三国志本はどんどん貸してください!
夏侯さん基準で良いです。待ってます。

私もJoJo本とか金田一とかはドンドン貸し出します!

投稿: 早瀬五郎 | 2008年4月14日 (月) 19時13分

「文若」なら変換出来るんですけどね(苦笑)
三国志の人物名を出そうとしても出ない方々がいたりして大変です。
仮に出せたとしても、携帯からだと文字化けしていたり、空白になっていたり・・・

さて、荀彧とはまたなかなかマニアックな人選ですね。
こういった「華々しさはないかもしれないけれども縁の下の力持ち」的なポジションの武将は好きです。
私もこの本、読んでみたくなりました。
本屋や古本屋を漁ってみようかと思います。

その本の曹操のスタンスからすると、彼が帝位簒奪を意識し始める辺り(溝が出来始めるころですね)がどのように描かれているのかが興味深いです。
「こんなヤツじゃなかったのに・・・」
的な感じにでもなるのでしょうか?

趙雲は出てきませんか・・・
いや、荀彧メインなのに出てきたら視点が確実にブレますので出ない方が物語をより楽しめるでしょう(笑)

投稿: そのきち | 2008年4月14日 (月) 21時16分

そのきちさん今晩は。
もちろん「じゅんゆう」も出ませんね^^;。
それにしてもさすが三国志マニアそのきちさん。
「ちょううん」を趙雲と書くあたりコダワリを感じます。
さて、記事に出てくる荀彧本ですが、
「PHP文庫 荀彧」
でググってみてください。
一発で出てくると思います。
PHP文庫なので、キオスクなんかにサラッと置いてあるかもしれません。
あまりガチガチではない、肩の凝らない読み物なので、「三国志ももういい加減極めましたよ」というくらいの人が読むのに意外といいかもしれません。
「この発想は無かったわ」
てな感じです。
全体的に落ち着いた叙情感ある読み物です!
ぜひご一読ください♪

投稿: 早瀬五郎 | 2008年4月15日 (火) 19時19分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/138294/20189783

この記事へのトラックバック一覧です: 荀彧変換出来ず。:

« 拙者拙者サギ | トップページ | ジ・オメガマン »