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2008年3月28日 (金)

言葉狩りの恐怖

大富豪というトランプゲームがあります。
勝敗によって大富豪・富豪・小富豪・平民・小貧民・貧民・大貧民とランク付けされるわけです。

あくまで例えばの話で聞いてください。

この大富豪をたとえばモバゲーか何かで開発・販売しようとしたとき、「貧民」という言葉は差別用語なのではないか?という意見が出るとします。
(まあ、大富豪の場合、普通に貧民という名称を用いてゲーム化されていると思いますが)

「じゃあ、「貧民」ではなく『イマイチ君』なんていう名前にしようか?」

「深い意味を持たせず1位、2位、3位・・でいいんじゃない?」

などと得体の知れない「似非良心的校閲」が入ったりする可能性はあるわけです。

誤解の無いように言いますが、確かに差別はいけない。どんなことがあっても許されるものではない。人は基本的に平等でなければならない

しかし

「そのこと」と、「大富豪ゲームに貧民という名前をつかうのはどうか?」という問題は少し論点が違うのではないか?そう思うのです。
確かに大富豪というトランプゲームによって貧民という言葉を覚える子供達はいるでしょう。
イジメ問題に発展するかもしれない。

でもそれはその時、もしくはそういう言葉(貧民に限らず)に触れる前後において親から子へ、先生から生徒へ、注意すればよいわけで、無くしてしまうことが解決になるわけではないはず。

その物事の善悪も理解できないまま、目の前から消えてなくなる。

そんな恐ろしいことがあって良いのだろうか?
「おうババ抜きやろうぜ」
「ババなんて、悪い言葉使っちゃいけません」
そんな時代がいつか来るのだろうか?

・テストの順位が廊下に貼り出されない。
・かけっこに順位がなく、「みんながんばったで賞」になる。
・昔話が昔とくらべて(変な日本語)ソフトな内容になる。
・子供に有害な物を見せてはいけない。

こんなことで、「あいつよりもっとガンバロウ」とか、「○○は、やってはいけないことなんだ」といったことを、子供達はどこで学べばよいのか?

そう、思うんですけどねえ・・・
こんなことを言っていると、ガンコジジイ扱いされるのでしょうか?
今の日本は「無菌で安全」な不思議な国になってしまった。

で、毒の恐ろしさを知らない人が増えた。

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雑記2008」カテゴリの記事

コメント

僕も同意見です。
頑固だなんてそんなことないですよ。

上手く書けないんですが、「悪いことは知らせない」じゃなくて、悪いことを教えた上で、それは「やってはいけない。悪いことだ。」と教えるべきですよ。

昔話の内容のソフト化は特に問題ですよね。
そこから直接には言いにくい戒めがあるというのに、その肝心な部分を「残酷だ」という理由でカットしてしまっていていったい何のためにあるんだかわかりませんね。

最近の仮面ライダーやウルトラマンもこの流れを受けていろいろ変わってしまいましたしね。

投稿: パン丼 | 2008年3月28日 (金) 23時32分

パン丼さん、ご理解頂けてうれしいです。
限られた文章のなかで、誤解されず真意を伝えるのは難しいのですが、伝わってなによりです。
最近の犯罪報道も同じことが言えるのですが、罪と罰の罪の部分だけ大きく報道して、罰のところまで追いかけて報道はされない。
まあ、新しいニュースを追いかけ続けているから必然的にそうなるのでしょうが、
「こういう罰をかならず受けますよ」
という情報が無いと、安易な模倣犯を生み出すことになりかねません。
昔話の悪役も相応の罰を受けないと、子供は罪の大きさをも見誤ることになりかねませんよね。

最近は戦隊もライダーもあまり子供と真剣に絡まなくなったのでそこは寂しいところです。
かつてデンジブルーが
「それじゃベーダーとおんなじじゃないかっ!」
と子供達を怒鳴ったことがありました。
そういうのを、ちょっとだけ昭和の香りのするゴーオンブラックに期待したいと思いますcoldsweats01

投稿: 早瀬五郎 | 2008年3月29日 (土) 01時38分

記事の内容からは少し外れるかもしれませんが
娘が中学に入って、価値観の違う人間との付き合いに迷っているみたいです。
その話しを聞いていて愕然とする事が増えました。

>悪い事は悪い。

世間も親もですが、「道徳」を教えてもらってない子供が増えている気がしますねぇ。

オカシイと思うのは
それなりに道徳教育を受けて育った自分らの世代が親の、その子供の道徳心があまりにも薄く感じられる事。

様々な問題がおきてルールばかりは増えるけれど
それらを遵守する気持ちも薄い。
厚意を受ける事に対しては当然と思い、それらを返す事など思いもしない。
「自分の損」になる事には凄く敏感でそんな時の対応は凄まじく俊敏で強烈。

そんな子供が増えているのは事実。
会って話してみると・・・その「親」もやはり然りなのですね。

もうねぇ。
理解する事が困難に思えてきてねぇ
それは涙が出るくらいに哀しい事なんですがねぇ。

長文失礼しました。

投稿: カモタロー | 2008年3月29日 (土) 10時48分

カモタローさん今晩は。
ありがとうございます。

>価値観の違う人間との付き合い

多様化する価値観を俯瞰で見て、初めて自分の価値観がどのあたりにいるか?というのを大人になると考え始めるのですが、子供の世界では面食らうことが多いと思われます。
そこでの迷いが人間としての厚みを増してくれるであろうと思うのですが、度を外れておかしな価値観の人には、正直困りますよね。
「あのひとなんであんな、なの」
と聞かれて親として説明に困ることもあります。

私が最近よく思うのは、「義務と権利」の権利だけしか見てない人が多いなということです。
いや、上手に立ち回って権利だけを享受して義務を果たそうとしない人がいて、それを見て義務を放棄しようとする人が出始めて・・・
という負のスパイラルが身近にあったりすると、本当に悲しくなります。

私が住んでる市なんて、給食費未納で全国的に上位にランクインする市だったりします。恥ずかしくて恥ずかしくて、涙が出そうになります。

「大人試験」

みたいなのがほしいです。

Aさん「私、大人6級ですよ。恥ずかしいですねえ」
Bさん「私なんか、この間、苦労して5級取りましたよ。意外と常識を知りませんでしたねえ」

受けてない人は、もう子供以下(極論)ということで。
weep給食費未納は、ハズカシイ・・・

投稿: 早瀬五郎 | 2008年3月30日 (日) 22時19分

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