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2007年1月25日 (木)

つながる命

私の父は昔気質の大工です。
この不景気の中、フリーで途切れることなく現役で仕事しているのは私から見てかなり驚異だったりします。
私の祖父(私の母の父)は大工のかたわら、墨壷専門とはいえ降ろし先を持つほどの彫刻仕事を持っていました。
彫刻家という程でもないんですけどね。

「雲の切れ間にいる龍」
というデザインの墨壷をいつも彫っていました。
私が5歳くらいの頃、その祖父から貰った彫刻刀は、今でも造形時私を助けてくれています。
(さすがにノミと鎚はくれなかった)
あー、改めて思いもしなかったですが、この彫刻刀、もう30年以上使っている事になりますね。

父は祖父から彫刻の技を直に教わっていましたが、父の技術が完成する前に、祖父は鬼籍に入ってしまいました。

このふたりの偉大な造形家に、私はいつ近づけるだろうか。
近づく日は来るだろうか。

ん、違う違う!話がどんどんそれていく。
今日の記事は久々「ネコ」カテゴリです。前置き長すぎ。

9年くらい前だったと記憶しています。
そろそろ冬になろうかという頃、父の郊外の仕事場(材木を加工したり一時置きしたりする工房兼資材庫)に、捨て猫が迷い込んできました。
片手に収まるくらいの子猫(♀)で、必死に鳴きますが空腹のあまり鳴き声はかすれて途切れ途切れ。

多くの職人さんが出入りする仕事場で、皆から可愛がられ、弁当を分けてもらったりして食いつないでいました。
「1、2時間作業するためだけにひとり手ぶらで仕事場に寄った職人さんが、激しく子猫に鳴き付かれ、仕事もソコソコに最寄のコンビニまで軽食を買いに走った」などというエピソードも1度や2度ではありません。
母と私も父からその子猫の話を聞き、時々様子を見に行っておりました。

帰る時がツライんですよ。
帰ろうとする人の前に回りこんで通せんぼをします(小さいので効果は無いですが)。
そりゃ子猫にしてみれば、「こんなだだっ広いところに一人にしないでヨ」と言いたくはなるでしょう。
それを振り切って帰るのはツラかった。

ある日とうとう母が負け、その当時私も同居していた実家へ連れて帰る事にしました。
母ネコから初乳をもらったかどうかもあやしい衰弱した子猫が、あのすきま風だらけの仕事場で冬を越す事は出来なかったろうと思われるので、母の判断は正しかったと言えるでしょう。
その日から、子猫は家族の一員になったわけです。
出自があまりにも哀れだったので、我が家ではかなり甘やかされて育ってきました。
このあとさらに増えるもう一匹の子猫(♀)とともに、今も実家でお嬢様として暮らしております。
もう一匹の子猫もかなり哀れな状況で我が家に拾われてきたのですが、長くなりますのでまた次の機会で。
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コメント

うちの嵐田風花んとこの「たび助」も、同じような経緯で瀕死のところを拾われてきた赤ん坊猫でした。
茶トラなので、回復後は瞬く間に巨大化して、先輩猫たちと仲良く暮らしているそうです。

それにしても、そうでしたか。やはりDNAと天性が宿っているのか・・・

投稿: 嵐田雷蔵 | 2007年1月25日 (木) 00時22分

嵐田さん今晩は。
嵐田さんのとこで、たび助君含め猫さんの記事いつもそっと読んでは、ひとりニヤニヤしています。
たび助君は猫好きにはたまらない奔放さを持っていていいですねー。たび助という名前が最高。
世の中の全ての捨て猫を救済できるわけではありませんので、偉そうなことは言えないのですが、子猫を捨てる人の気持ちは理解できません。

>DNAと天性
いや、そこは、もう、お話の展開上どうしても説明が必要だった所なんです。・・・掘り下げられると、ああ、お恥ずかしい。
何かしら受け継いだのかもしれませんが、開花しておりません。出来の悪い子孫なんです。
祖父はきっとどこかで鼻で笑っている事と思います。
(^_^;)< ツライ

投稿: 早瀬五郎 | 2007年1月25日 (木) 00時49分

ノラニャンコも育児放棄しますからねぇ。
実家でノラが産み捨てて行った事があって、私が実家に帰った時、玄関前の「敷地内」に小学生がワラワラといた時には石化するほどビビリました。黙って入るなよぉ。猫は無事子供にひきとられていきましたよ。

投稿: 夏侯 | 2007年1月25日 (木) 12時43分

夏侯さん今晩は。
小学生は人のウチの庭に平気で入っていきますからね~。
私も子供の頃は「ショートカット」と称して、人の家の庭を通過して当下校しておりました。
冷静に考えてヒドイ話です。

子猫引き取られていってよかったですね。
「小学生と捨て猫(犬)」
て、1セットみたいなもんですからね。
その捨て猫も誰かの家でヌクヌクしていると信じたい。

投稿: 早瀬五郎 | 2007年1月25日 (木) 22時18分

血は脈々と受け継がれていくんですねぇ。
いずれはお坊ちゃまにも(^^)。

母親が苦手でしたから飼った事ないんですが
子供の頃こっそり拾ってきてお茶碗の中に入れて隠してました。
キレイなオレンジの茶トラで可愛かったなぁ。
父親にどこかに持っていかれました。
泣いてねぇ

だからでしょうか、猫を飼う事に憧れはあるんですが、まだですね(^^)。

投稿: カモタロー | 2007年1月25日 (木) 23時01分

カモタローさん今晩は。
望みとしては、坊っちゃんには「親父越え」をして欲しいなあ・・・と常々考えております(^^)。

>父親にどこかに持っていかれました。

嗚呼!せつないエピソードですねぇ。
猫と暮らすというのは良いものです。
お金では買えない何かを猫達は分け与えてくれます。
あの1日のんびりと過ごす自由さ。
そこに痺れる、憧れるゥ!なんです。

だからカモタローさんも、機会があったら、逃しちゃいけませんよ!(^∀^)b

投稿: 早瀬五郎 | 2007年1月25日 (木) 23時27分

「猫の自由」良いなぁ(^^)。
ウチのハニーも猫好きで
この間「子猫と遊んだのー♪」って
フルフルしながら帰ってきました(笑)。


あっこんなサイト様見つけたのでご連絡。
アイアンハイドだけで無くラチェットもフューチャーされてました♪
http://www7a.biglobe.ne.jp/~a-3factory/biopool.html
…このサイトさま凄えー!

投稿: カモタロー | 2007年1月25日 (木) 23時48分

カモタローさんコンバンハ。
サイト拝見致しました。
世の中には、スゴイ人がいるもんですね~。
アイアンハイドカッコイイー。
m(_ _)m情報ありがとうございます。

投稿: 早瀬五郎 | 2007年1月26日 (金) 18時27分

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